「予防医療をあまり信用していません」森田洋之医師が考える“これからの時代に求められる医療”の姿

『何かがおかしい「がん急増」の謎』講談社/1,000円(本体価格)
『何かがおかしい「がん急増」の謎』著者:森田洋之(もりた・ひろゆき)
1971年、神奈川県横浜市生まれ。一橋大学経済学部卒業後、宮崎医科大学医学部(現・宮崎大学医学部)入学。2009年より北海道の夕張市立診療所に勤務。同診療所所長を経て、現在は鹿児島県で研究、執筆、診療を中心に活動している。

標準治療の限界を指摘する声も

――「がん死亡数」が急増しているという根拠はなんですか?
森田「厚生労働省が毎年発表している『人口動態統計(死因別統計)』です。
『すべてのがん』また、『肺がん・胃がんなど多くのがん』の死亡数はさほど変化がありませんが、一方で『卵巣がん』『白血病』『腎臓疾患』の死亡数が増加しているのです。
しかもこれらはすべてコロナワクチンが始まった時期から突如増加しています。
実は、ファイザーが公式発表している『ラットにコロナワクチンを投与すると、ラットのどの臓器にワクチン成分が集積するか』というレポートでは、ワクチン成分はラットの卵巣・骨髄・腎臓などに集積することが分かっています。
もちろん、これだけで確たる証拠とはなりませんが、状況証拠としてワクチンによる影響が疑われるのです」

――標準治療(手術・抗がん剤・放射線)の限界を指摘されていますが、患者はどう向き合ったらいいのでしょうか?
森田「がんは健康な人の体内でも毎日発生しています。体内の免疫機能がそのがんを日々抑えてくれているのです。
精神的・身体的なストレスは、その大切な自分の免疫機能を抑制してしまいます。
なるべくストレスのない環境で大切な人と笑い合うなど、自分の免疫をしっかりと機能させることががんの抑制に最も重要なことだと思います(笑うとがんの進行が遅れるという論文もあります)」

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「当たり前のことに気をつければいい」

――ワクチンや検診について、過剰に行われていると指摘されていますね。
森田「私は予防医療をあまり信用していません。多くの健康な人が対象なので、ビジネス化されやすいからです。食べ物・運動・ストレスのない生活など当たり前のことに気をつければいいと思います」

――「医療は本当に必要なのか」と問いかけています。医療の“あるべき役割”とは何でしょうか?
森田「急病や事故・大けがなどを治療する救急医療や外科医療は本当に必要な医療です。
日本は高齢化が進み医療の重要性ばかりが強調される一方で、老化そのものは医療ではほとんど解決できません。大切なのは『治らない老化』にどう寄り添うかです。人それぞれが望む暮らしを、最期まで続けられるように生活を支える。
その体制こそ、これからの時代に本当に求められる医療の姿だと考えています。詳細は『うらやましい孤独死』(三五館シンシャ)に書いていますので、ぜひ読んでみてください」

(聞き手/程原ケン)

「週刊実話」10月23・30日号より