『写ルンです』『チェキ』『たまごっち』再ブームにオジサン世代が興味津々

画像はAIで生成したイメージ
かつて1990年代に大ヒットした富士フィルムのレンズ付きフィルムカメラ『写ルンです』が再流行。デジタルネイティブといわれるZ世代から「レトロ感もあり、エモい写真が撮れる」と支持されているのだ。

フィルムカメラはフィルムを現像する必要があるが、街中から写真店は激減しており、生活圏内にない場合も多い。

富士フィルムは、今年5月に写真を画像データで受け取れるスマホ専用アプリ『写ルンです+(プラス)』を提供開始し、本体の人気が再燃。

アプリから現像を注文し、コンビニから『写ルンです』本体を発送すると写真が画像データで送られてくる仕組みで、撮影した写真をSNSで共有したり、フォトムービーの作成などデジタルで楽しむことができる。

「スマホは誰でも上手く撮れて写真の加工も簡単ですが、『写ルンです』で撮ったアナログ写真は、画質や色合いが柔らかで懐かしい雰囲気の写真ができる面白さがあります」(20代女性)

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“平成レトロ”が再注目

写真の解像度の低さも逆に新鮮さがあるという。

『写ルンです』は、撮影する度にフィルムを巻き上げてファインダーを覗きながら撮るので手間がかかるが、現像する写真を待ちわびる楽しみもある。

紙焼きせずにデータ化できる手軽さも魅力。平成時代に流行ったインスタントカメラ『チェキ』も世界的に販売数を伸ばし、『写ルンです』と同様に品薄の状態が続いているというから驚きだ。

「高性能スマホが台頭してきましたが、平成レトロブームもあって“コンデジ(コンパクトデジタルカメラ)”やアナログカメラが脚光を浴びるようになったのです」(経済評論家)

流行は20年周期でリバイバルするといわれるが、携帯型玩具の『たまごっち』なども含め懐かしの“平成レトロ”が再注目されている。

これならデジタルが苦手なオジサン世代も出番アリ?

「週刊実話」10月23・30日号より