団塊世代すべて75歳以上に カジノ型デイサービスが高齢男性に人気

デイサービス ラスベガス公式サイトより
今年に入って団塊世代がすべて75歳以上になり、医療・介護・生活支援の需要が増える中、日本シニアライフ社が運営するカジノ型デイサービス『ラスベガス』が注目を集めている。

高齢者が利用するデイサービスは全国に約4万3000事業所あるが、3年連続で減少傾向にある。

「デイサービスは基本的に自宅と施設を往復する送迎サービスであり、利用者が自立した生活を送れるようにサポートするのが目的です。
デイサービスを利用すると身体機能の維持及び向上、社会的孤立感の解消、家族の負担軽減などが期待できます」(社会福祉士)

しかし、高齢男性の中には「デイサービスは女性ばかり。そんな所に行きたくない」と反発する人も少なくない。

高齢女性も「いまさら運動しても仕方がない」「知らない人と一緒に過ごすのは抵抗がある」とためらいがちになるのが現状だ。

そうした中でカジノ型デイサービスの『ラスベガス』は、第1号店を2013年に東京都足立区でスタートし、首都圏を中心に全国展開中だ。

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『ラスベガス』利用者は約7割が男性

「内装はラスベガスのカジノをイメージしています。ブラックジャックやポーカー、麻雀、パチンコ、カラオケなどの多彩な娯楽がそろっている。送迎車も“介護車両”ではなく、黒塗りの高級ミニバンです」(都内在住のケアマネージャー)従来型のデイサービス同様、機能訓練や口腔ケア、入浴介助、食事提供、健康チェックなどの基本サービスも提供。自治体の認可も正式に得て、介護保険制度に基づく事業として位置づけられている。

「ラスベガスの男性利用者の比率は約7割。女性利用者の方が多い従来型デイサービスとは逆転現象が起こっています」(介護ジャーナリスト)

超高齢化社会に突入した日本で顕在化しているのが“頼れる家族が身近にいない”という課題だ。

「独居高齢者が増加の一途を辿っている。その人たちにとってカジノ型デイサービスは励みになるかもしれません。ただ、ギャンブル依存症に陥らないか注視する必要があります」(同)

デイサービスもいろいろ。

「週刊実話」10月23・30日号より