二所ノ関親方、2度目の厳重注意処分で土俵際「今度やったら白鵬の二の舞になる」

二所ノ関部屋HPより
これでは喜びも半減。先行きが思いやられる。

大相撲秋場所(東京・両国国技館)は、16年ぶりの横綱同士という優勝決定戦にもつれ込み大いに盛り上がった。

2場所ぶり5回目、横綱になってからは初めて優勝した大の里(25)は熱闘から一夜明けた9月29日の記者会見で「今までの優勝とはひと味違う」と改めて喜びを噛みしめていたが、その裏でまさかこんなトラブルが起こっていたとは驚きだ。

翌30日、日本相撲協会は、大の里らが所属する二所ノ関部屋の21歳の床山が金銭トラブルを引き起こして9月29日付けで退職。師匠の二所ノ関親方(元横綱稀勢の里)を監督不行き届きで八角理事長が厳重注意した、と発表した。

「同じ一門の年下の床山から少なからぬ金額を無理やり借り、口封じまでしていたようだ。すでに二所ノ関親方と床山は謝罪し、返金もされているが、相撲協会のコンプライアンス委員会は2人の床山から事情聴取し、退職するまでに発展した」(大相撲担当記者)

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二所ノ関親方の厳重注意処分は2度目

ここで気になるのは、またしても稀勢の里が指導する二所ノ関部屋でトラブルが起こった点。

というのも、昨年4月、当時まだ平幕だった大の里が年下で幕下以下の兄弟子に飲酒を強要し、酔いつぶれた姿を見て喜んでいた、というイジメ事件が発覚し、大の里、師匠の二所ノ関親方共に厳重注意処分を受けているからだ。

つまり、この1年半で二所ノ関親方は弟子の監督不行き届きで2度も厳重注意処分を受けたことになる。

「前回の処分の前、元横綱白鵬率いる宮城野部屋で、やはり弟子の陰湿なイジメが発覚。部屋は閉鎖されて弟子たちは伊勢ケ浜部屋に預かり、という事件があり、あれに比べれば二所ノ関部屋の処分は軽過ぎる、と猛批判された。
そこにまたですからね。今回の発表文の最後に『二所ノ関部屋における力士その他の協会員への生活指導を今後とも留意する』という一文を付け加えた。今度やったら白鵬の二の舞になるぞ、という警告ですよ」(協会関係者)

さあ、二所ノ関親方は土俵際に追い詰められた。

「週刊実話」10月23・30日号より