【衝撃】『ピザ・パニック・パーティ』の裏側! ゲテモノSFX特盛つゆだくゴーガズマ社とは!?【深淵ホラー劇場:ハリウッドが封印した『G級の神々』】#1

80年代ホラーへの偏愛なのか?「ゴーガズマはあらゆるホラーを創る」

「80年代にこだわっているわけじゃないよ。あの時代を愛してるけど、ゴーガズマはあらゆる種類のホラーを制作している」

既に撮影が終了している次なる短編『The Black Cube』は、よりダークでオーソドックスな作品だという。映画だけでなく、玩具、漫画、イベントまで手掛ける彼らの野望は、一つの世界を構築すること。その世界観は果てしなく広がるホラーの海のようだ!

ゴーガズマ新作『The Black Cube』
この広大なホラー海を泳ぐに欠かせないメンバーがいる。ブランド・ディレクターのネイサン・カブレラ(Nathan Cabrera)、彼がゴーガズマのロゴを始めグラフィック関連の作業を一手に引き受けている。

ネイサン・カブレラによるイラスト
イメージ・コミックスの漫画でキャリアをスタートしたネイサンはNIKE、メディコム・トイズといった有名ブランドでデザイナーとして力を発揮してきた。まさにゴーガズマ・ブランドを支える主役といっても過言ではない。

1986年、パンクとホラーが交錯した「運命の年」

『PPP』の冒頭、「1986」という数字がケバケバしいピンク色で画面狭しと映し出される。そう、『PPP』の舞台は1986年。監督グレアム・デンマンの誕生年であり、マークがパンクロック、ホラー映画、漫画、そして特殊メイクに没頭した「原点の年」だ。

映画に登場するパンク、チアリーダー、はみ出し者たちは、当時の彼の友人たちがモデルになっているそうだ。

一方ヘザーは、この年観た『エクソシスト』に衝撃を受け、ホラーの道へ。ピッツバーグ(ホラーファンにはお馴染みの『ゾンビ』の聖地)で育ち、ハリウッドで本物のモンスターを創り出すことになる。1986年は彼女の「原点の年」でもあるのだ!

『ピザ・パニック・パーティー』のクリーチャー実物

次なる野望は『鉄男』×『ハードウェア』!? 超残酷マッシュアップ映画『TVHead』!

ゴーガズマの次なるプロジェクトは、なんと塚本晋也監督の『鉄男』と1990年のカルト映画『ハードウェア』への偏愛から生まれたという超残酷マッシュアップ映画『TVHead』!

彼らは「楽しくありつつも、ホラーをかつてない領域へと導く作品を作る」とゴーガズマの原動力を熱く語る。さらに、アンソロジー映画の企画で新たな才能を発掘する計画も進行中だ。

今こそ「ゴーガズマ」社名の由来とは! 血みどろのエクスタシーがそこにあった!

「初めてホラー雑誌『ファンゴリア』を発見した時の感覚を再現したくて『ゴーガズマ』という名前を思いついた」

そう語る彼ら。

「ゴーガズマはゴア(血みどろ)とオーガズム(絶頂)を組み合わせた楽しい言葉遊びなんです。ゴアを見るのって興奮しますよね(笑)」

血みどろと絶頂、まさにゴーガズマだ!

『ピザ・パニック・パーティー』YouTube本編
ゴーガズマ公式サイト
インスタグラム公式アカウント

インタビュー・文/沙さ綺ゆがみ