【難読漢字よもやま話】「栗鼠」なんて読む? 言葉にまつわる由来と豆知識


正解は「リス」

【漢字の由来と語源】
日本語の「リス」という言葉は、「栗鼠」の音読み「りっそ」「りっす」が変化したものです。古くは「栗鼠(くりねずみ)」とも呼ばれていました。

また、この漢字が使われたのは、リスに栗や木の実を好んで食べる習性があり、ネズミによく似た小型の齧歯類であったことから、この字が使われるようになったのです。

【リスに関する豆知識】
●忘れん坊の植林家
埋めた木の実の約7割を忘れると言われています。その「忘れん坊」のおかげで、埋められた種子が芽を出し、多くの木が育ち、森の再生に貢献しています。

●多機能なしっぽ
長くふさふさしたしっぽは単にバランスをとるだけでなく、寒さから身を守る毛布、仲間とのコミュニケーションの道具、さらには雨から身を守る傘としても使われます。

●伸び続ける歯
リスの前歯は一生伸び続けるため、常に硬いものをかじって削る必要があります。これがリスが固いものをかじる理由であり、もし削らないと歯が伸びすぎて食事ができなくなってしまいます。

●意外な雑食性
木の実や種子が主食と思われがちですが、昆虫、鳥の卵、小鳥、キノコなども食べる雑食動物です。栄養源を多様に確保しています。

●実はフェイントも得意
他のリスや泥棒から木の実を守るため、偽の穴を掘って実際には何も隠さないという巧妙な技を使うことがあります。
森の再生に貢献