【難読漢字よもやま話】「蔑ろ」なんて読む? 言葉にまつわる由来と豆知識


正解は「ないがしろ」

【漢字の由来と語源】
「蔑ろ(ないがしろ)」の語源は、「無きが代(なきがしろ)」という言葉が変化したものです。この「代」は「代わりになるもの、価値のあるもの」を意味し「代わりになるものが無い」、つまり「無きに等しいもの」という意味から、相手を価値のないものとして扱って無視する、という意味で使われるようになりました。

【蔑ろに関する豆知識】
●「蔑ろ」にされると、モチベーションが下がる
心理学の研究によると「蔑ろ」にされる経験は、人のモチベーションを著しく低下させることが分かっています。自分の意見や存在を軽んじられると、自己肯定感が下がり、意欲を失ってしまうのです。

●一歩間違うとハラスメント
相手を「蔑ろ」にする行為は、パワーハラスメントやモラルハラスメントに繋がる可能性があります。特に現代では、立場が上の人が下の人を「蔑ろ」にする場合、ハラスメントとみなされる可能性が高くなるので要注意です。

●古典文学にも登場
「蔑ろ」という言葉は古くから存在し、『源氏物語』などの古典文学作品にもその用例が見られます。現代に至るまで、人の感情や規範を軽視する行為を表す言葉として使われ続けてきた言葉なのです。
教師をないがしろ?