【難読漢字よもやま話】「鱈」なんて読む? 言葉にまつわる由来と豆知識


正解は「タラ」

【漢字の由来と語源】
タラの語源には諸説ありますが、鱈は貪欲で何でもよく食べる魚であるため「たらふく(十分に、お腹いっぱい)」食べる様子から名付けられたという説が有力とされています。

また、漢字の由来には身が雪のように白いこと、雪の降る時期が最もおいしくなる旬であること、昔は雪の中に埋めて保存していたことなどの説があります。

【タラに関する豆知識】
●生息域は北極圏から南極圏まで
タラはとても広範囲に分布しており、北米北部からヨーロッパ、アジア、さらには南米沿岸にまで生息しています。

●驚くほどの大食漢
タラは非常に貪欲な魚で、甲殻類、イカ、小魚など口に入るものは何でも食べます。そのため、胃の中から驚くようなものが見つかることも少なくありません。

●タラは世界中で大人気!
スケソウダラの卵巣を塩漬けにした「たらこ」は日本だけでなく、実はロシアや北欧などでも広く食べられています。

また、私たちが普段口にする加工食品、例えばかまぼこ、ちくわ、フィッシュバーガーの白身魚フライの多くは、実はスケソウダラが原料として使われています。

●肝油の原料
タラの肝臓は、ビタミンAやビタミンDが豊富なため肝油の原料としても有名で、昔は子供たちが健康のためによくこの肝油を飲まされていました。

●日本は有数の消費国
日本は世界でも有数のタラ消費国です。鍋物、焼き物、揚げ物など、さまざまな調理法で食されています。

●居酒屋で人気の白子の正体は?
高級珍味として知られるタラの「白子」は、実はオスのタラの精巣です。クリーミーで濃厚な味わいが特徴で、冬の味覚としても人気があります。
冬の味覚!