回収率は2割2分2厘と散々! 松戸競輪は「低配当の1着2着を買うなら3着は(6)」が教訓

一点勝負でようやく3連単が的中

『たこ焼き・鉄板焼き・お祭りや』
暖簾をくぐった店『たこ焼き・鉄板焼き・お祭りや』は、おっさんマスターが一人で切り盛り、朝5時まで営業と。

店主「少し前までカウンターの内側に細い梯子があって、2階に登れたの。寝泊まりできたみたいよ。邪魔だから梯子は撤去して2階は使ってないけど」

俺「そ…それは昔のご商売の痕跡では…」

――などイイ話を聞きつつ謎のオリジナル「目玉焼き風とん平」をつつき、メガサイズのハイボールをグビグビ。ヤバイ! 金を使いすぎてしまった。それにしてもいい飲み屋街、競輪で負けた苦味が溶けてゆく。

駅前の格安カプセルホテルで倒れ込むように眠り、翌朝10時、通勤サラリーマンのように競輪場へ。

本日は決勝戦で、終盤3レース以外は謎展開の恐怖の負け戦。2、3Rと当然ハズレ、4Rのガールズ一般戦は見、5Rもハズレで今回もいよいよ全敗かと諦めかけた6R、一点勝負でようやく3連単600円的中。全敗じゃなくて一安心。
6レースをゲット!
9Rチャレンジ決勝は、ロートル組との勝負に勝ち上がった127期・20歳そこそこのルーキー3車が並んだ見どころあるレース。うち2人は初日1着・準決1着と勝ち上がって完全優勝がかかる。

車券は(4)選手の脚力が抜けてると頭にしたが、レースはライン強固な地元(1)選手が逃げ切って完全優勝で決着。3連単がド筋の(1)(5)(7)で配当2660円もついたところにこのレースの特異性がある。でも面白い番組だったし、当てたかった。まだまだ自分は甘いと実感。

11R、A級決勝。こちらも脚力優勢な単騎(2)と(7)の一騎打ち。(2)(7)裏表じゃ配当つかんなあと(7)を切ったが、結果は(7)優勝。3着にここでもカス(6)が入って3連単(7)(1)(6)で7850円。かつて別府競輪の食堂に「低配当の1着2着を買うなら3着にはヨーロッパ((4)(6)(8))をつける」と店主の金言が貼ってあったが、それを思い出す。

2日間13戦1勝、購入2700円で払戻600円、回収率2割2分2厘と散々な旅打ちだったが、得たものもあった。

「松戸競輪は低配当の1着2着なら3着には(6)」

それが今回の教訓だ。よし、またションベン横丁にも飲みにこよう。

「週刊実話 ザ・タブー」10月10日号より