【難読漢字よもやま話】「竜胆」なんて読む? 言葉にまつわる由来と豆知識


正解は「りんどう」

【漢字の由来と語源】
りんどうは秋の季語としても親しまれており、紫色の美しい花を咲かせる植物です。現在でも漢方薬として使われていますが、その根が熊の胆以上に苦いため、中国では熊を超える「竜の胆」という意味でこの字が使われていました。

それが日本に伝わり、「竜胆(りゅうたん」から「りんどう」へと呼び名が変化していったのです。

【りんどうに関する面白豆知識】
●太陽が出ないと花が咲かない気まぐれ屋さん
りんどうの花は、光に反応して開閉する性質があります。晴れた日の日中には大きく花を開きますが、曇りの日や雨の日、そして夜になると、きゅっと固く閉じてしまいます。

●ポジティブな花言葉
りんどうの代表的な花言葉は「正義」「誠実」「勝利」「愛情」とポジティブなものが多いのですが、紫色のりんどうには「悲しむあなたを愛する」という、どこか切なくも深い愛情を感じさせるものがあります。

●実は毒性がある植物
薬用として使われる一方で、りんどうは全草(特に根)にアルカロイドなどの有毒成分を含んでいます。誤って大量に摂取すると、吐き気や下痢などの症状を引き起こす可能性があるため注意が必要です。

●紫だけじゃない! 白やピンクのりんどうも
秋に美しい花を咲かせるりんどうは長野県の県花にも指定されていますが、園芸品種の中には深みのある紫色だけでなく、純白のりんどうや可愛らしいピンク色のりんどう、さらには青みがかったり、斑入りだったりとさまざまな色や模様を持つ品種が存在します。
紫以外のカラフルな品種も