【難読漢字よもやま話】「蛞蝓」なんて読む? 言葉にまつわる由来と豆知識


正解は「なめくじ」

【漢字の由来と語源】
江戸時代の国語学者・谷川士清(たにがわことすが)の「和訓栞(わくんのしおり)」によれば、「なめはしるむし」が「なめくし」となり、「なめくじ」になったと説明されています。

また、漢字についてはなめくじが体を粘液で覆い、まるで舌で地面を舐めるように移動する様子や、滑らかな体が舌のように見えることから蛞(かつ)の字が使われたとされ、中国でかたつむりやなめくじを総称する「蝸蝓(かゆ)」という言葉の蝓(ゆ)の字が合わさり定着したと言われています。

【知らなきゃ良かった!? なめくじのトリビア】
●ナメクジはカタツムリか?
実はそうなんです! 進化の過程で殻を退化させたカタツムリの一種と考えられています。中には殻の一部が体内に残っている種類もいます。

●なんと雌雄同体
ほとんどのナメクジは雌雄同体で、オスとメスの両方の生殖器官を持っています。しかし、必ずしも自分自身で繁殖できるわけではなく、通常は別の個体と交尾します。

●粘液の驚くべき秘密
ナメクジの出す粘液は、移動を助けるだけでなく、体を保護する役割も持っています。また、種類によっては、敵を麻痺させる効果のある粘液を出すものもいます。

●世界最大のナメクジ
世界最大のナメクジは、ヨーロッパオオナメクジで、体長が30センチを超えることもあります。

●歯の数がとてつもない!
ナメクジはなんと2万5000本もの歯を持っています。ただし、歯は小さく、やすり状で食べ物を削り取るように食べます。
体長30センチのなめくじも実在