【難読漢字よもやま話】「悄気る」なんて読む? 言葉にまつわる由来と豆知識


正解は「しょげる」

【漢字の由来と語源】
「しょげる」は元気がなく、しょんぼりする様子を表す言葉です。「しょぼくれる」が変化して「しょげる」となり、さらに「悄気る」という漢字が当てられたと考えられています。

また、「悄」という漢字は心を表す「忄」(りっしんべん)と「肖」の字で構成されていますが、「肖」は「似る、小さい、弱まる」といった意味を持ちます。転じて「心が小さくなる、かすかになる、弱まる」といった意味を持っています。

心が縮こまり、小さくなる様子、つまり「元気がない」「がっかりする」「しょんぼりする」という感情を的確に表しています。

【しょげるに関するトリビア】
●方言との関連
「しょげる」は、関東地方を中心に広く使われる言葉ですが、地域によっては異なる表現が使われます。例えば、関西地方では「へこむ」、九州地方では「がっかりする」などが近い意味合いで使われます。

●ペットも「しょげる」
人間だけでなく、犬や猫などのペットも飼い主の不在や叱責などによって「しょげている」ように見えることがあります。これは、人間の感情を読み取る能力があるため、あるいは期待したことがかなわずストレスを感じたときに起きると考えられています。

●しょげている人への対処法
しょげている人を元気にする方法は、十人十色。ただ、通常は無理に励ますのではなく、話を聞いて共感したり、そっと寄り添ったりすることが大切です。また、気分転換を促したり、一緒に楽しいことをしたりするのも効果的です。

●「しょげ」は前向きに生きる指針にもなる
しょげることは、必ずしも悪いことではありません。自分の弱さや至らなさを自覚し、成長のきっかけにすることもできます。しょげた気持ちを受け止め、前向きに捉えることが大切です。
泣きべそかく日もあるさ