巨人・鈴木誠也獲得の(秘)プラン“松井秀喜監督”誕生前倒しで急加速

松井秀喜 (C)週刊実話Web
一時、大谷翔平に匹敵するHRを放つも、後半戦の大失速で地元メディアから辛辣な批判を浴びているシカゴ・カブスの鈴木誠也。チームがプレーオフ進出を決める中、来季契約を巡っては厳しい立場になりつつある。

こうした状況の中、日本球界では、水面下で鈴木の争奪戦が繰り広げられている。特に熱心なのは、貧打に喘ぐ巨人だ。

「巨人は貧打が深刻な上、来季は主砲・岡本和真のメジャー挑戦が確実視されており、右の大砲は是が非でも欲しい存在。再来年からセ・リーグでDH制が導入されるため、守備や走塁の衰えを気にせず起用できるのもメリットです」(球界関係者)

問題は、古巣・広島や資金力を擁するソフトバンクといった競合球団だ。しかし、争奪戦にあたっては、巨人にしかない切り札がある。

なんと“あの男”がひと肌脱ぐというのだ。

「球団内では現在、松井秀喜氏が鈴木との交渉に乗り出すプランが計画されているといいます。東京出身の鈴木は少年時代から巨人ファンで、野球を始めたきっかけは松井のHRを東京ドームで見たこと。憧れの人の下でプレーできるとなれば、どんな条件よりも大きな動機になります」(スポーツ紙記者)

しかも、松井氏は球団OBとしてではなく、“巨人軍監督”として交渉に臨むというのだ。

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松井秀喜「ジャイアンツの将来に関わっても不思議ではない

「鈴木獲得のために、阿部慎之助監督退任・松井新監督誕生の1年前倒しを、フロントが真剣に検討しているという話が出ている。『監督初年度のチームを支えてほしい』と憧れの人から口説かれれば、鈴木に断る理由はないでしょう」(同)

“松井監督”の誕生はかねてタイミングの問題だったが、恩師である長嶋茂雄さんの逝去により“時は来た”状況にある。

松井氏は逝去時、長嶋邸での囲み取材で「長嶋監督と生前、約束したこともありますので(中略)その約束は果たしたいと思っています」と語り、8月末に出席した『週刊ベースボール』のトークイベントでは、「ジャイアンツの将来に関わっても不思議ではないかなと」とさらに含みのある発言に変わった。

一方、現在の阿部監督は2026年シーズン中まで契約が残っており、今季で松井氏に交代すれば任期途中での解任となる。

しかし、今季の巨人は阪神に大差をつけられ、V逸。先日にはついに3位へ転落し、契約を残しての退任という大義名分が十分に成り立つ状況だ。

巨人が“憧れの存在”を駆使した大物選手の獲得を繰り返してきた歴史も、松井氏の背中を押す。松井氏が鈴木を口説くことは、恩師である長嶋さんの歩んだ道をなぞることになるからだ。

1994年、落合博満のFAに際し、巨人は落合が野球を始めるきっかけにもなった当時の監督・長嶋さんが直接交渉に出向き、見事に獲得した。

その落合と入れ替わりでFA入団した清原和博も、清原が“神”と仰いだ長嶋さんが交渉に出席し、阪神入団に傾いていた清原を口説き落としている。

「愛着のある広島や資金力のあるソフトバンクとの争奪戦に勝ち、鈴木を一本釣りするためには松井監督就任が最終兵器。松井氏が監督として、恩師である長嶋さんと同じ役割を担う。巨人にとっては、歴史の再現シナリオでもあります」(同)

巨人の命運を賭けたビッグプロジェクトの結実が、刻一刻と迫っている。