蝶野正洋が明かす“意外な親戚関係”と“2世レスラーたちの活躍”

橋本大地のプロレス入りを後押し

闘魂三銃士でいうと橋本(真也)選手の息子・橋本大地がレスラーで、ZERO1でのデビュー戦では俺が対戦相手を務めた。

大地がプロレスをやりたいと言ったとき、俺は賛成した。大地はちょっとヤンチャな部分があったから、プロレスという厳しい世界に入ったほうがいいんじゃないかと思ったんだよね。

彼は父親のことを尊敬しているし、根が真面目。今ではいろんな経験を積んで、いいレスラーになったと思うよ。

藤波(辰爾)さんの長男で2013年にデビューしたLEONAくんは、小さいときに何度も会っていて、当時は目がクリッとした妖精みたいな少年だった。デビュー当時は大丈夫かなと思うこともあったけど、最近はレスラーとして成長したし、藤波さんのマネジャー役もこなしていて立派になったと感じる。

そういえば先日、昔からお世話になっている企業のパーティーで藤波さんと同席した。鏡割りをやる際に、俺が最初に壇上に呼ばれて椅子に座っていたんだけど、藤波さんがよろけながら歩いてくるから、1つしかない椅子を譲り、俺は立っていた。

スタッフがすぐ別の椅子を用意してくれたんだけど、今度は体がひん曲がっている藤原(喜明)さんがヨロヨロと歩いてくるから、また椅子を譲らなきゃいけなくなった。俺も体が悪いが、2人はもっと悪いから大変だったよ(笑)。

ただ、そんな大先輩2人はいまだ現役で、リングではちゃんと動けるんだから、レスラーの体というのは不思議だよね。

「週刊実話」10月2・9日号より

蝶野正洋(ちょうの・まさひろ)

1963年シアトル生まれ。1984年に新日本プロレスに入団。トップレスラーとして活躍し、2010年に退団。現在はリング以外にもテレビ、イベントなど、多方面で活躍。