広島歴史的失速「9月の悪夢」再来で急浮上する“男気”黒田博樹監督待望論

MAZDA Zoom-Zoom スタジアム 広島 (C)週刊実話Web
本拠地マツダスタジアムでの中日2連戦(9月12、13日)に連勝したものの、広島の9月の月間成績は5勝10敗(18日現在)。これでは、「歴史的失速」ともいわれた昨年9月の悪夢の再来だ。

「今季は失速が9月だけではありません。7月も4勝16敗3分けと大きく負け越しています」(スポーツライター・飯山満氏)

序盤戦は正捕手の坂倉将吾など主力選手のケガが相次ぎ、ベストメンバーを組めず苦戦。去年は巨人、今年は阪神の胴上げを目の前で見せられた。

これ以上の屈辱はないが、その阪神3連戦(5~7日)で今季低迷の本当の理由も判明した。

「優勝を決める前日の6日、サードの佐々木泰がエラーをして、ピンチを広げました」(在阪記者)

そのとき、テレビ中継の副音声で解説を務めていた広島OBの安部友裕氏がこう語った。

「カープの若手は、試合前のノックを遊び半分で受けているというか…」

CS進出もほぼ絶望的となり、勝利への執着心も薄れてしまったのだろうか。消化試合のような状況で「勝ちにこだわれ!」と言うのも選手たちにとっては酷な話だが、とはいえ緊張感のない試合を見せられたら、ファンも離れていくだろう。

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12球団で広島だけが観客減

「今季前半戦の観客動員数が発表されました。広島は1試合平均2万7885人。前年比で1500人ほどのダウンです」(同)

観客減となったのは、12球団で広島だけだ。

手っ取り早く緊張感のないチームに“喝”を入れ、マツダスタジアムを再び満員にするための策は、レジェンド・黒田博樹氏(50)の監督就任だ。ここに“マエケン”こと前田健太の帰還が重なれば、ファンのボルテージも一気に高まる。

「2014年オフ、黒田氏はメジャーリーグ数球団のオファーを蹴って広島に戻りました。黒田氏が再び広島のユニホームに袖を通せば、’14年オフを超える盛り上がりになるでしょう」(地元メディア)

チームが5位に低迷していた7月27日、松田元オーナーが激励に訪れている。連敗に次ぐ連敗で、新井貴浩監督(48)の表情にも覇気がなくなっていた。

そのとき松田オーナーは、どんな励ましの声を掛けたのかは不明だが、シーズン中、それもオーナー自らグラウンドを訪れるのは、異例の光景でもあった。

今オフの広島は、激震に見舞われそうだ。

「週刊実話」10月2・9日号より