前田健太の復帰は“カープ以外”が濃厚に? 巨人とDeNAの争奪戦が水面下で進行中

前田健太インスタグラムより
日本復帰を正式に表明した前田健太。本人はかつて古巣・カープ復帰に意欲を見せていたが、なんと巨人が有力だというから驚きだ。

「前田はかつて、野球解説者・高木豊氏のYouTubeで『最後は日本のファンの人に見てもらいながら、現役を終えたいと思ってます』と明言していた。その高木氏は9月4日の動画で『俺がアメリカ行って聞いたら、オファーはまだ全然ないよ、と』など、まだ獲得オファーはないと明かしました」(野球雑誌記者)

急な日本復帰発言とあり、まだ獲得に動いたチームはいない模様。しかし、経験豊富な元エースは若手への指導も期待でき、今後、各球団が接触に動くことは想像に難くない。

問題は獲得球団だ。実は、古巣のカープは及び腰で、広島に戻って来るかは微妙だという。

「高木氏は動画内で『一説によると関東近辺じゃないかって話だよね』と、巨人・DeNAの名前を挙げていました。これは我々の情報とも符号しており、現時点ではこの2球団が有力です」(同)

実際、巨人の前田獲得は、近年ささやかれていた。

2021年にトミー・ジョン手術を受けて以降、前田の国内復帰はたびたび噂され、いつも有力候補に巨人が挙がっていた。

その理由として、メジャー帰りを獲得できる巨人の資金力や、岩隈久志の前例が関わっていた。

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巨人がマエケンを欲しがる理由

「巨人は2018年オフ、メジャーでリハビリ続きだった岩隈久志を獲得するも、1軍登板は1度もないまま’20年に引退しました。
これは、ハナから戦力とは考えておらず、豊富な経験から若手へのアドバイスや指導を見込んだものだと言われています」(球界関係者)

前田も手術以降は思うような数字を残せず、今季も打ち込まれるシーズンが続いている。前田についても、戦力というより、その影響力を見込んでのことだろう。

巨人にはさらに、経済効果を狙った獲得理由もある。

「巨人は同学年の田中将大、坂本勇人も引退間近。田中は200勝達成後が濃厚ですが、今季中の達成は難しい。
坂本も、このままだと来年での引退が濃厚なので、前田・田中・坂本の88年世代トリオ同時引退で、興行的な収入を見込んでいるといいます」(スポーツ紙記者)

一方で、DeNAも獲得には前向きそうだ。

「今季DeNAはバウアーが復帰しましたが、不調や素行不良で来季の契約が怪しい。
先発が1枚足りなくなるので、前田獲得に動くのはあり得るでしょう。先日の藤浪晋太郎のように、かつて他球団だったメジャー帰りの獲得にも前向きです」(同)

気になるのは古巣のカープだ。

かつてはメジャーリーガーだった黒田博樹の電撃復帰を実現、翌年から3連覇という黄金時代を築いているが、当時の再来となるのか。

「同じくカープからメジャーに行った鈴木誠也は、今もオフには球団施設での自主トレが認められている。
しかし、前田は球団の施設を使っておらず、オフの間は東京にいるとのこと。妻も千葉出身で在京志向が強く、家族のためにも在京球団に傾いているのでは」(球界関係者)

来季、前田が袖を通すユニフォームは?