【難読漢字よもやま話】「吃逆」なんて読む? 言葉にまつわる由来と豆知識


正解は「しゃっくり」
【語源と漢字の由来】
しゃっくりに使われている漢字は、この現象を的確に表しています。「吃(きつ)」は本来、「ものが喉に詰まる」「言葉が詰まる」といった意味を持ち、「逆」は「逆さま」「反対」といった意味を持ちます。

つまり、横隔膜が痙攣を起こし、空気が意に反して胃から逆流しようとする現象であることをうまく表しているのです。

一方、語源は「しゃく」の部分が痙攣する際に発する音や感覚を表すと考えられています。「ヒクッ」という音に近い感覚です。「くり」は、繰り返し起こる現象を表しているのです。

【謎に満ちたしゃっくりの豆知識】
●しゃっくりの原因は多岐にわたる
しゃっくりの正体は、横隔膜(お腹と胸を隔てる筋肉)の痙攣ですが、その原因は多岐にわたると言われています。

例えば、急いで食べたり飲んだりすること、辛いものや炭酸飲料の摂取、興奮、ストレス、急激な温度変化、アルコールの飲みすぎなどが挙げられます。ちなみに現在、しゃっくりに明確な生物学的な役割は発見されていません。

●史上最長のしゃっくり記録は68年間
ギネス世界記録に認定されている、最も長くしゃっくりを続けた人は、アメリカのチャールズ・オズボーンという男性です。彼は1922年から1990年までのなんと68年間、ほぼノンストップでしゃっくりをし続けたとされています。