“NEXT佐々木麟太郎”を探せ! MLBが高校球児を青田刈り

佐々木麟太郎インスタグラムより
標的は日本の高校球児。MLBのスカウトは「第2の佐々木麟太郎」を見つけるため、日本に大挙して押し寄せそうだ。

「MLBが球団数を32に拡張する計画で動き始めた。その計画の発信源は、ロブ・マンフレッド・コミッショナー」(現地記者)

マンフレッド氏は現地時間8月18日、リトルリーグのワールドシリーズを中継した米スポーツTV局・ESPNのゲストに招かれ、

「球団拡張を行うなら、地理的にも再編の好機になる。選手の移動負担も軽減され、放送局にもMLB中継はより魅力的なものになる」 と言い切った。

同大会には日本ハム・清宮幸太郎を輩出したチームも出場していたが、世界各国から集まった野球少年の活躍を見て、マンフレッド氏のリップサービースが過剰になったわけではない。

ラスベガスへの球場移転を検討しているアスレチックス、球団売却の噂が絶えないレイズの問題が解決したら、球団拡張が一気に動き出すともみられている。

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高校球児の「麟太郎ロード追随」を煽る?

「マンフレッド氏の任期は2029年まで。それまでに決着をつけたいようです。現在、東地区のレッドソックスが西地区のエンゼルス本拠地で試合したら、西地区はTV中継のスタートが午後7時。でも、時差があるので東地区は午後10時開始となる。
シーズン162試合のまま、2リーグ3地区制が4地区制になれば、地区を跨いだ遠征試合は減るうえ、視聴数の伸び悩むもなくなる」(同)

球団拡張に問題があるとすれば、選手のレベルだろう。「各球団から新球団に一定数のメジャー契約選手を提供する」となる可能性も高い。

近年、各球団はそれに備えて、ドラフトで若干多めに選手を指名してきたそうだ。

「日米の高校球児を比較すると、捕球技術などの基礎面では日本のほうが上。育成に時間が掛かっても、磨けば光る原石を日本から集めるでしょう」(同)

現在、米スタンフォード大学に野球留学中の佐々木麟太郎が来夏のMLBドラフトで指名されるのは、ほぼ間違いない。

今回の球団拡張計画の発覚は、高校球児に「麟太郎ロードの追随」を煽ることにもなる。好選手は米国へ。日本のプロ野球界は大丈夫なのだろうか…。

「週刊実話」9月18日号より