“51歳のバーレスクダンサー”クロエ・ザ・クレイジーハート「お客さんと自分の魂が交流できたときは本当に興奮します」

ショーはセクシーと笑いの融合

クロエ・ザ・クレイジーハート (C)週刊実話Web
――どんな部分がクレイジーなんでしょう?
クロエ「バーレスクというパフォーマンスは世界中で行われているのですが、本来は焦らしながら衣装を脱いでいく過程を楽しんでいただくものなんです。
私はそこに笑いの要素も取り入れたくて、例えば映画『タイタニック』をテーマにしたら、お人形さんと一緒に船首で両腕を広げる有名なポーズをしてみたり、白塗りでデーモン閣下(聖飢魔II)のマネをしたり、大阪のおばちゃんをモチーフにしてみたこともあります。
ニプレスのようなペイスティと呼ばれる世界最小の衣装で胸の先端を隠し、下はGストリング(Tバック)という下着のみになります。ただ、私の場合はただ美しく踊ろう、綺麗に脱ごうとすると飽きてしまうんですね。
自分は若くないんだから、それをやるのは人マネでしかないし違うのかなと。そこで、自分のオリジナリティーを出そうと、セクシーと笑いの融合になりました」

――その2つは正反対の要素に思えます。
クロエ「確かにそうですね。でも、私はステージに自分の魂が出るかどうかを重視していて、生き様を全部出していきたいんです。
うまく言葉にはできないのですが、私のステージを見たときに『お上手でした』で終わらせたくない。
衣装を脱ぐだけじゃなく、心も脱いでいくみたいなところがあるので、お客さんと自分の魂が交流できたときは本当に興奮しますよ。エクスタシーと表現してもいいくらい(笑)」

クロエは昨年、長年所属していた『AFTER PARTY TOKYO』(東京・新宿歌舞伎町)から独立してフリーになった。
所属していた期間は平日の夜も舞台があったため、大きな荷物で満員電車に乗り出勤、薬剤師の仕事を終えてから舞台に立ち、終電近くで帰るという生活だった。年間約100公演をこなしてきたが、現在は月4回くらいになったという。