前田健太カープ復帰へ 球団が狙う田中将大・坂本勇人とのハンカチ世代トリプル引退興行

前田健太インスタグラムより
マエケンこと前田健太が広島東洋カープに復帰――。そんな光景が来シーズン、現実のものになるという。

前田は日本時代に属していたカープへの愛を忘れず、以前から「引退時はカープで」と公言していた。

一昨年、野球解説者・高木豊氏のYouTubeチャンネルに出演した際、「最後は日本のファンの人に見てもらいながら、現役を終えたいと思ってます」と言及。復帰先は「もちろん、愛着のあるチームですし、必要とされるのであればやりたいと思います」と、カープで終えたい意向を明かした。

そして現在、幸か不幸か、この意向は現実のものになりつつある。

前田は今年5月、シーズン中にデトロイト・タイガースを自由契約になり、以降は球団を転々としているが、いずれもマイナー契約。

しかし、ここでも成績はさっぱりで、日本時間8月29日の登板では、3回11安打10失点、被本塁打3の炎上を喫した。

前田は今年で37歳を迎えるベテランであり、この成績からも、全盛期のような投球は期待できそうにない。

マイナーでこれでは、来シーズンに前田を獲得する球団も、残念ながら現れることはないだろう。

ただ、これはアメリカでの話で、日本ならば大きく変わってくる。

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前田健太、田中将大、坂本勇人が同時引退確定?

「前田の広島人気は依然として高く、もしカープが獲得すれば、戦力にならずともグッズ収入が見込める。
また、メジャー経験者のベテランとして若手に与える影響も大きく、かつての黒田博樹と同様、三顧の礼で迎え入れられるでしょう」(広島在住のスポーツ紙記者)

戦力になればラッキー、ならなければグッズ収入、ひいては引退の興行も見込めるとくれば、カープに前田を受け入れない選択肢はない。

また、引退に関しては同世代を巻き込んだビッグビジネスにする向きもあるという。

「88年生まれで同世代の巨人・田中将大は、200勝を達成したら速やかに引退する契約だといわれています。
しかし、たまに好投する程度で不安定な投球が続き、今季中の達成は難しくなってきた。
達成は来季に持ち越されるでしょうが、カープはこれを商機にしようとしています」(同)

どうやら、同世代、元エース、元メジャーリーガーという共通点の田中と前田が同時に引退することで、球団は違えど、盛り上がりを演出。引退関連の経済効果につなげたいようだ。

「2人が同時に引退すれば、野球ファンが熱狂するのは間違いない。引退試合で2人が先発する展開になれば、チケット・グッズは爆売れでしょう。
ここにさらなる同世代の坂本勇人も入ってくれば、より収入が期待できます。
坂本も来季は引退がかかった年になるでしょうし、“トリプル引退”に向けて今からさまざまなプランを練っているようです」(セ・リーグ球団関係者)

来年は奇しくも、田中が斎藤佑樹と激戦を繰り広げた甲子園決勝から20年。田中の200勝と引退が来季に延びることを最も期待しているのはカープ関係者か。