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多くの夏ドラマがクライマックスに向けて盛り上がりを見せているが、元気がないのがフジテレビだ。

今シーズンの月9ドラマ『明日はもっと、いい日になる』を筆頭に、どのドラマも低視聴率で苦戦を強いられている。しかも、見逃し配信サービスTVerのお気に入り登録数も振るわず、一人負けしている状態だ。

福原遥主演の『明日はもっと、いい日になる』は、初回視聴率こそ平均世帯7.1%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)を記録したが、第6話で4.6%まで下落。TVerの登録数は8月29日時点で約65.9万人。月9としては低い数字となっている。

また、月曜よる10時から放送されている磯村勇斗の主演作『僕達はまだその星の校則を知らない』は、平均世帯で3%台がつづき、爆死状態。内容は好評ながら、数字では大惨敗を喫している。

「『明日はもっと、いい日になる』は、児童相談所が舞台。内容が地味で、数字が上がらないのだろう。主演の福原を中心に俳優陣の演技は良いが、人気が取れる作品ではない。
『ぼくほし』に関しては、不思議な雰囲気の学園ドラマだが、ゆったり進むストーリーが一般向けではない。脚本が良く、主演の磯村と堀田真由の演技も良いだけに、もったいない」(民放関係者)

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本田翼の棒演技に注目集まるが…

その他にも、木村文乃とSnow Man・ラウールの共演で注目された『愛の、がっこう。』(木曜よる10時)は平均世帯4%台を推移。TVer登録者数は多いものの、見逃し配信で目立った数字は挙げられていない。

さらに、森川葵『スティンガース 警視庁おとり捜査検証室』(火曜よる9時)、藤木直人『最後の鑑定人』(水曜よる10時)も視聴率、TVerの登録数ともにパッとしない。

そのほか『北くんがかわいすぎて手に余るので、3人でシェアすることにしました。』(火曜よる11時)は主演の本田翼が、相変わらず微妙な演技を披露するだけのドラマになっている。

なぜ、フジテレビのドラマだけ一人負けしているのか? 他局の編成担当者が裏側を明かしてくれた。

「フジは近年、映画製作に力を入れ、優秀な人材はドラマ制作を目指さない。
その結果、ドラマ仕事ばかりで映画制作に携われない人材は、嫌気が差して他局やNetflixなどに転職していく。
また、中居正広さんの問題で収益が悪化し、ドラマ予算がかなり削られている。満足な撮影ができず、レベルが下がっているのだろう。
さらに、一部の俳優はフジへの出演を“時期尚早”だと見送っているケースもある。キャスティングがうまくいかず、結果として夏ドラマで大コケしている」秋からはじまるドラマでは、ビッグプロジェクトの噂もあるフジテレビ。なんとか立て直しを図ってもらいたいところだ。