飲酒情報を医師と共有! 国内初、アルコール依存症の治療アプリが保険適用対象に

AIで生成したイメージ
「今年の春にアルコール依存症で会社から解雇を言い渡されました。再就職に向け、専門外来に通ったり、断酒の会に参加したりしていたんですが、1人になると、つい酒を飲んでしまうんです」(東京都江戸川区在住の51歳元会社員)

厚生労働省によると、日本のアルコール依存症が疑われる人は推計303万人に上るという。

アルコール依存症が重症化する前の早期治療を補助するスマートフォンのアプリが、9月1日から保険適用対象になる。

「アルコール依存症の治療をサポートするアプリとは、減酒を目的とする、症状の軽い患者が対象です。
アプリの利用には医師の処方が必要。生活改善が必要と診断された患者がダウンロードし、医師から伝えられたパスワードを入力すると使えます。
保険適用は月1回の通院で6回まで。3割負担で1回2400円程度です」(医療ジャーナリスト)

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情報共有で医師が適切にアドバイス

1日の適正アルコール摂取量は男性で約20g。ビール500ml、日本酒1合、焼酎110mlが目安とされる。

「適正アルコール量の飲酒でも週3日以上、飲酒する人はアルコール依存症の予備軍の可能性が高い」(メンタルケアライター)アルコール依存症は“否認の病”といわれ、患者自身が病気であることを認めたがらない傾向にある。そのため、治療を始めるのが遅れることが少なくない。

「アルコール依存症の専門的な治療が受けられる機関は少ないのが現状。患者が断酒という治療目標に同意しない場合、戦略的に減酒を試みてもらう。
数年前から減酒が治療目標の患者を対象に飲酒量低減治療補助アプリが活用されています」(同)

患者が毎日の体調や睡眠の状態、飲酒量などをアプリに登録すると、その情報は処方した医師と共有される。結果、診察時の情報交換だけでなく、医師は適切なアドバイスもできる。

「つい一杯飲んでいたのは、妻がパートで家にいないとき。治療補助アプリを利用して減酒から始めると何だか前向きな気持ちになりました。1日も早い社会復帰を目指します」(元会社員)

酒は飲んでも飲まれるな。

「週刊実話」9月11日号より