大の里、不調の原因は祝賀ラッシュ!? 真価を問われる横綱2場所目

日本相撲協会インスタグラムより
大の里が横綱になって3カ月。いまだに祝賀フィーバーが続いている。8月初めに始まった夏巡業もついに終了したが、この移動中も大の里は大忙しだった。

19日には四股名の由来となった元大関大ノ里(本名・天内萬助)の故郷、青森県藤崎町で師匠の二所ノ関親方(元横綱稀勢の里)と共に横綱昇進祝賀会に出席した。

昨年11月にもここから名産のリンゴの図柄の化粧まわしが贈られている。

「この化粧まわしは、横綱になると使用できませんので、同町に返還されました。なかなかの盛会で、大の里は『こんなにたくさん歓迎してもらい、秋場所は力に変えて頑張る』と誓っていました」(部屋関係者)

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大の里が失速した原因は祝賀ラッシュ?

また、金沢巡業の前日24日には、父親の知幸さんが長距離ドライバーとして30年近く勤務する運送会社の営業所で横綱土俵入りで使用する3本ぞろいの化粧まわしの贈呈式があった。

こちらでも大の里は「子供の頃から知っている会社。金沢巡業で初披露もでき、本当にうれしい」とニコニコ顔だった。

ただ、手放しでは喜べない事情もある。新横綱として臨んだ先場所は、史上ワーストの4個もの金星を配給し、平幕の琴勝峰に優勝を許すなど、番付最上位者としては散々だった。

その失速の原因の1つが、祝賀ラッシュに追い回されたことだったとみられている。贔屓の引き倒しだ。

「横綱2場所目というのはある意味、真価を問われる場所。先輩横綱たちは軒並み成績がアップしている。
平成以降12人の横綱が誕生していますが、新横綱で優勝できなかった9人中、武蔵丸、朝青龍、白鵬、日馬富士の4人が優勝、2人が準優勝しています。
新横綱で休場した豊昇龍も12勝しましたからね。大の里も後れを取るワケにはいかない。そういう意味でも、夏巡業の過ごし方は大事。いつまでもお祝いムードに浸ってはいられないはずですよ」(大相撲担当記者)

16日の旭川巡業では宿敵・豊昇龍と申し合いを行い、6番取って五分だった。大の里も横綱2場所目の飛躍を成し遂げられるか。

「週刊実話」9月11日号より