「日傘男子」急増は小池都知事のおかげ? 厳しい残暑予想でブーム加速の兆し

小池百合子 (C)週刊実話Web
お盆が過ぎても日本列島は猛暑続き。熱中症対策の必需品として、東京都の小池百合子都知事が推奨する“日傘男子”が全国的に急増している。

「男性が日傘というのは、抵抗感のある方もいると思いますが、男性が日傘を差すのは明治時代からファッションとしてあったんです。
気象庁によれば、8月下旬~9月上旬も太平洋高気圧とチベット高気圧が重なるダブル高気圧の影響で厳しい残暑が予想されている。日傘男子ブームは加速しますよ」(生活ライター)

大手スーパーのイオンでは2019年から男性用日傘売り場を設置。昨年の売り上げは’19年の約7倍、さらに今年は前年以上に売り上げを伸ばしているというから、日傘男子は定着しつつあるのだろう。

「小池都知事が日傘男子を推奨したのは、データでも実証されているからです。日傘は直射日光を遮り、熱中症になる危険を大幅に下げる遮光効果がある。
真夏の昼間に日光を浴びると頭髪の温度は55度前後まで上昇する。しかし、日傘を使えば40度ほどに抑えられます。環境省の調査でも発汗量を17%減らせることが分かっています」(同)

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「日傘を差してウォーキングすると疲れが半減」

男性向けの日傘は3000~5000円台。軽量、風に強い骨組み、開閉スイッチ付きといった機能性も人気を集め、売り上げに直結。『ウェザーニュース』の調査(’24年7月)では、男性の12%が「日傘を使っている」と回答している。

「夏場でもウォーキングを欠かさない」という都内在住の70代男性は、日傘効果についてこう語る。

「早朝、江戸川の土手を約5キロウォーキングするのが日課です。早朝でも直射日光はモロに当たります。
私の場合、小池都知事が推奨したからではなく、娘から日傘をプレゼントされたからです。それを差してウォーキングすると疲れが半減しましたよ」

ある日傘メーカーによると、日傘を差すだけで紫外線の吸収を大幅に軽減できるという。

サラリーマンの街で知られる東京・新橋や神田でも、この夏は“日傘オヤジ”をよく見かける。

日傘男子は夏の新しい風物詩となりそうだ。

「週刊実話」9月4日号より