ソフトバンク大物捕手獲得へ 甲斐拓也の穴を補う“トラの要”

福岡ソフトバンクホークス公式HPより
序盤戦は最下位。しかし、確実に勝利を重ねながらジワジワと順位を上げ、気がつけば首位に浮上。福岡ソフトバンクホークスは2位日本ハムに3.5ゲーム差をつけている(8月21日時点)。

「序盤戦はケガ人が続出し、チャンスをもらった中堅、若手も結果を出せませんでした。その後、主力選手たちもケガから復帰して、イマイチだった中堅、若手が調子を上げてきました」(スポーツ紙記者)

好調の要因は選手層の厚さ。育成枠を含めたドラフトでの大量指名、外国人選手、トレード、FA選手の獲得にも積極的なチームではあったが、早くも今オフの補強プランが聞こえてきた。

「今オフは大物捕手を獲る予定です。中日の柳裕也、オリックスの山岡泰輔も順調にいけばFA権を取得するので、こちらもソフトバンクが無関心でいるはずがありません」(同)

さらに熱い視線を向けているとされるのが、阪神の梅野隆太郎だ。

「3年契約だと思っていたんですが。昨年オフの契約更改の席で、梅野自らが4年契約だったと明かしています」(在阪メディア)

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梅野隆太郎は4年前と同じ状況に

梅野は2021年オフ、FA権を行使せずにチーム残留を表明した。もっとも、スンナリ決まったのではない。

ベンチスタートが増え、かといってスタメンを外された理由も分からず、「ボク、何かしましたかね?」と、トラ番記者たちに逆取材していた。

その後、チームは岡田彰布氏が指揮を執り、正捕手の座も取り戻していたが、今季、4年前と同じ状況に陥ってしまった。

「正捕手の座は、完全に坂本誠志郎に奪われてしまいました。梅野のスタメンは西勇輝など一部投手が先発するときだけです」(前出・在阪メディア)

今シーズン、甲斐拓也が巨人に移籍したソフトバンクが、経験豊富な梅野に興味を持たないわけがない。

首位奪還に成功した今も投手がバッテリーサインで首を振る場面が少なくなく、スタメンマスクは海野隆司、谷川原健太、嶺井博希らによる日替わりだ。

「梅野を獲得すれば、次世代の捕手育成までの時間も稼げます」(関係者)

しかも、梅野は福岡県の出身だ。

トラ残留を再び決意したとしても、坂本との正捕手争いは劣勢で、今季のブッチギリの独走状態においても、試合に出ておらず寂しさを感じているはずだ。

ソフトバンクが、またもやオフの主役となるか。

「週刊実話」9月4日号より