『鬼滅の刃』歴史的ヒットの裏で…アニメ映画『ChaO』歴史的爆死の危機

全国300スクリーン超で大規模公開された『ChaO』は、制作STUDIO4℃、東映の配給、国際映画祭ノミネートの期待作だったが、現実は歴史的爆死と言わざるを得ない状況だ。
比べるのは酷だが『劇場版「鬼滅の刃」無限城編 第一章 猗窩座再来』は、公開1カ月で動員1827万人、興収257億円超。国内の歴代興収ランキングで、すでに4位にランクインしている。
なぜ、ここまでオリジナル映画と既存IP作品との格差は広がってしまうのか。
ひとつに『猗窩座再来』は、物語の蓄積がすでにある点が挙げられるだろう。原作漫画やアニメシリーズを通じて何千万人ものファンを抱え、「続きが観たい」という圧倒的な需要が存在する。
一方で『ChaO』のようなオリジナル作品は、観客にとっては知らない物語・知らないキャラクターからスタートしなければならない。上映前から勝負は決しているのかもしれない。
さらに配給以外にも、宣伝力の格差も大きいだろう。
『鬼滅の刃』と『ChaO』の差はどこに?
『鬼滅』はメディアミックスの恩恵をうけ、連日メディアで目にする機会がある。
一方『ChaO』は宣伝予算も限られているのか、SNSや口コミ頼み。知名度の差は歴然だ。
加えて、観客心理も追い打ちをかける。映画館へ足を運ぶにはチケット代や時間といったコストがかかる。
そこで人々が選ぶのは「外れがない」保証付きのビッグタイトル。特に日本では「みんなが観ているから自分も観る」という同調圧力が強く、ヒット作がさらにヒットを呼ぶ構造が固定化している。
業界側もリスクを嫌い、人気IP作品にスクリーンを優先的に割く傾向が加速。結果としてオリジナルは埋もれ、短期間での上映終了に追い込まれる悪循環が繰り返されている。
もっとも、『ChaO』の完成度を評価する声は少なくない。実際に劇場へ足を運んだ人からの絶賛も散見されるが、そうした声が広く届くメディア環境は弱体化している。
批評や文化誌の影響力が低下した現在では、商業的失敗=作品の価値が低いと短絡的に判断されがちだ。
結果、オリジナル映画は「挑戦しただけ損」と扱われ、観客も制作側もますます既存IPに流れる。今回の『ChaO』の爆死危機は、単なる一作品の不振ではなく、日本映画産業が抱える構造的な歪みを象徴していると言えるだろう。
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