アメリカがUFO情報を公にする理由とは? 国家間紛争や核戦争危機が要因か

AIで生成したイメージ
昨今、アメリカはUFOに関する情報を次々に公開している。これまで公に異星人やUFOの存在を認めてこなかったアメリがが、180度舵を切った理由はどこにあるのだろうか。

異星人の関与する事象が増加

防総省で極秘のUFO研究プロジェクトの責任者だった人物が、空軍戦闘機が遭遇したUFO映像を公開したことに端を発し、アメリカ政府は軍が遭遇したUFO情報や映像を次々に公開している。

2022年5月17日には、アメリカの下院情報特別委員会が、未確認飛行物体(UFO)に関する公聴会を約50年ぶりに開催。国防総省の情報担当の幹部らによって、軍の航空機を丸い物体が猛スピードで追い抜いていく不可解な映像などが公開された。

アメリカ政府は、2004年以降に軍のパイロットが観測した144件のUFO現象についての報告書を公表しているが、しぼんだ気球を見間違えたと判断された1件を除く残りの143件は、それが何なのかまったく説明できないとしている。

アメリカ海軍情報部は、公式にまとめたUFO現象は400件に上ると明かしたが、「それが地球外のものであることを示す材料はない」と述べている。

しかし、最強を誇るアメリカ軍とその科学力をもってしても解明できないものが、他国製の軍事兵器であったり、未知なる自然現象であることなど、あり得るのだろうか。

もはやオカルトの領域から脱したUFOや異星文明の存在だが、この数年でアメリカが急速に情報公開を進めるようになったのは、なぜなのだろうか。UFO研究家はこう考察する。

「このネット時代に、いよいよ隠しきれなくなったというのが正直なところでしょう。また、昨今の地球と人類のクライシスで、異星人が関与する頻度が増しているということもあるかもしれません。
かねてより巨大地震や原発事故などの地球の危機の際には、UFOの目撃が増えましたが、現在さらに危機的な状況にあるということでしょう。
ロシアのウクライナ侵略をはじめとして、国家間の紛争が激増しています。冷戦後、かつてなく核戦争の可能性が高まっているのは異星人たちにとっても脅威のはずです」

「異星人とコンタクトを取っていることは確か」

では実際のところ、当のアメリカ政府はどこまで彼らの存在を知っているのだろうか。

「すでに異星人とコンタクトを取っていることは確かです。エリア51をはじめとした基地の地下には、墜落したUFOや異星人らを研究する施設が存在し、おそらく彼らのテクノロジーも習得しています」(同)

そこまで一部に情報が漏れているならば、なぜすべてを明らかにしないのか。それができない事情がアメリカにはあるわけか。

実際、今年に入って政府の透明化を進める団体が行ったUFOの情報公開要請に対して、アメリカ海軍が「公開すれば、国家安全保障に関わる重要な情報を敵対勢力にもたらすおそれがある。映像のいかなる部分も、公開することはできない」と回答していたことが明らかになった。

一体、どれだけの機密情報をアメリカ軍は持っているのだろうか。

超常Xファイル』(小社刊)より抜粋