イーロン・マスクの最終目的は人類の惑星移住!? 世界一の資産家が最先端事業にまい進する理由

画像はAIで生成したイメージ
世界一の資産家で、社会に大きく影響を与える存在となったイーロン・マスク。電気自動車テスラのCEOなだけでなく、X社の執行会長兼CTOを務め、決済サービスのPayPal、地下トンネル建設のボーリング・カンパニー、人工知能を活用するOpenAI、xAIなどを共同設立した創業者として知られている。

彼に関するニュースを目にしない日はないほどだが、気になるのは最新技術を駆使した事業にまい進するマスク氏が、「何を目指しているのか」ということだろう。

「自分は火星で死にたい」

かつてマスクは、「金儲けのために悪魔に変身してしまう人間もいるが、大切なのはそのお金を何に使うのかという目的を、はっきりさせておくことだ」と語り、「人類を救う」「地球を救う」という壮大なビジョンを掲げている。

そしてマスクは、誰よりも本気で火星移住を目指して宇宙開発を行っており、「人類は多惑星文明になる必要がある」「自分は火星で死にたい」とも語っている。

そんな彼にとって最大の懸念は、人類の少子化のようで、マスク自身は9人もの子供をつくっているが、かつて日本の少子化に危機感を抱いているツイートをXで行い、「何も手を打たなければ日本はいずれ消滅する」「日本の消滅は世界にとって大きな損失になる」と訴えたことがある。

もちろん、日本だけではなく、先進国全般が少子化の道を進んでいることも懸念している。

また、トランスジェンダーに反対するコメントを繰り返し、当然ながら批判の声も多いが、やはり、これも彼の人類の少子化への懸念が奥底にあるようだ。

それでは、彼の目的は火星行きのロケットを作り、自身もそれに乗って最初の開拓者の一人となって、人生を終えることなのだろうか。

惑星移住の“その先”

彼を長年にわたり注視しているITジャーナリストに聞くと、マスクは実はもっと先のことを考えているはずという。

「彼は、医療ベンチャー企業『Neuralink』を設立して、脳とコンピューターをつなぐ技術を開発中です。脳インプラントとして、外傷を負った人が思考だけでコンピューターを操作できるようにすることを目指しています。
ただ、彼のことだから、この技術はその先を見据えているはずです。いずれは脳以外の肉体の部位を、すべて人工的なデバイスに変えることを考えているのではないでしょうか。逆に脳の情報をコンピューターに移植することまで考えているかもしれません」

壮大でSF的な話だが、彼が現在スペースXでやっている宇宙開発や衛星通信のスターリンクは、20年前なら実現が考えられないことばかりである。

マスクがあと20年ほど精力的に活動するとしたら、現時点では夢物語のさまざまな技術が実現しているかもしれない。

超常Xファイル』(小社刊)より抜粋