佐々木朗希、早くも選手生命の危機か 97日ぶり実戦復帰で球速10キロダウン

山本由伸のインスタグラムより
大谷翔平を筆頭に、日本人メジャーリーガーの活躍が日々伝えられている。

そんな中、対照的に不甲斐ない成績を見せ、このまま選手生命の終わりさえ見えているのが、ロサンゼルス・ドジャースの佐々木朗希だ。

佐々木は日本時間8月15日、ドジャース傘下3Aの試合に先発出場し、実に97日ぶりとなる実戦登板を果たした。

しかし、久々の投球はピリリとせず、3回途中41球、6安打3失点、奪三振0で降板。肩の違和感から調整を続けているとはいえ、とても万全とは言えない復帰戦となった。

特に球速は酷く、この日の最速は95.7マイル(約154キロ)。プロ野球日本選手最速タイの165キロから10キロほど遅くなっており、球威の衰えや肩の不調が如実に表れた形だ。

佐々木が首脳陣に右肩の不調を訴えたのは5月9日の試合後で、検査の結果、肩の骨や筋肉などがこすれて痛みや炎症を起こすインピンジメント症候群と判明。

しかし、佐々木本人はメジャー初勝利を挙げた5月3日の試合後から違和感があったと振り返っている。

このコメントに、ドジャースのロバーツ監督は「パフォーマンスの不安定さや球速の低下が出てから報告してきた」「我々は知らないことを知ることはできない」などと苦言を呈していた。

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メジャーリーガーとしては小笠原慎之介以下?

また、ロバーツ監督は佐々木の復帰について、ポストシーズンでのリリーフ登板に否定的であり、今季の復帰は絶望的ともいえる。

チームメイトの大谷や山本由伸、右打者で歴代最強日本人メジャーリーガーとなった鈴木誠也、オールドルーキーながら活躍する菅野智之に比べると、見劣りする感は否めない。

菅野は日本時間15日のマリナーズ戦に先発し、5回1/3を1失点で10勝を達成。防御率は4.13だが、投球回はリーグの新人トップと、優秀なイニングイーターとして機能している。

それに比べて1軍登板すら敵わない佐々木は、菅野どころか、ナショナルズの小笠原慎之介を下回ると言っていい。

小笠原は佐々木と同じく今季からメジャー挑戦するも、日本時代の実績は乏しく、2年契約の総額わずか350万ドル。

今季もここまで防御率6.28に沈んでいるが、14日にメジャー初勝利を挙げるなど、希望も見えており、登板すらできない佐々木とは天地の差といえる。

再びメジャーの舞台に立つのは来年以降になりそうだが、令和の完全試合男としての巻き返しに期待したい。