エリートほど挫折に弱い? 豪邸からボロアパートに移り住んで見つけた幸せの定義

AIで生成したイメージ
貧乏な家庭に生まれたからといえ、「親ガチャ大爆死」とは限らない。

むしろ、大きな困難や挫折に見舞われた際に、親がどう振る舞ったか。その姿が、子の人生の礎となり、成功へと導く場合もある。

「小学生のときに、父の事業が破綻したんです。それまではわりと裕福でしたが、生活は180度変わりましたね。
妬み僻みが顕著な田舎だったせいか、街中を歩いていても後ろ指をさされて笑われたり、それまでは仲の良かった友達からも冷やかされたり。
子供ながらに人間の本質を見た気がしました。けど、底抜けに明るかった母の性格は、全然変わりませんでしたね(笑)」(女性企業家・30歳)

それまでの豪邸からボロアパートに移り住み、狭い部屋で肩を並べて過ごさざるを得なくなった一家。

だが、そのおかげで逆に家族に笑いが増えたのは、異常なおしゃべりで常にポジティブだったこの母のおかげなのだそう。

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父親の奮起で生活も昔並みに

そして、そんな母に励まされ、父も再奮起。その後も手がけた事業がうまくいかず借金は増え続けたが、娘たちが社会に出る頃には最盛期並みの生活を取り戻していたそうだ。

「一度の失敗で凹んでしまう企業家の仲間を見ていると、『エリートほど挫折に弱い』のはありがちですね。
その点、わたしは親を見習ってたくさん失敗を積んできた経験はもちろん、それも笑い飛ばせるDNAを継いだことが自分の強みだと思ってます(笑)」(同)

大富豪アンドリュー・カーネギー曰く、「財産よりも尊いのは明るい性格だ」。

どんなお金持ちの親も、成功している間はにこにこと明るくて当然なのだ。

本当の意味で、自分がどんなDNAを継いでいるかは、お金持ちの子ほどかえって分からないものかもしれない。

「週刊実話 ザ・タブー」8月8日号より