『水曜日のダウンタウン』過激企画がまたも物議 それでも炎上OKな裏事情

クロちゃん (C)週刊実話Web
人気バラエティー番組『水曜日のダウンタウン』(TBS系)が、またも物議を醸す企画を放送した。

8月6日の放送で「説教中でもやっぱり身の安全が第一説」を検証。先輩芸人から説教を受けている途中で、アクシデントが起きたら身の安全を確保するかという企画を行った。

この企画に低身長の芸人が出演し、水深が深い波の流れるプールで検証を実施。結果として低身長芸人が水にのまれる構図となり、水難事故の多い季節に不適切だとSNSで批判が殺到した。

番組は7月30日放送回でも安田大サーカスのクロちゃんに、亡くなった父親を利用するドッキリを仕掛けて賛否を呼んだばかり。さらに今年2月、実在する学校名を挙げた上でいじめを題材にした企画を放送し、謝罪している。

さまざまな意味で注目を集める番組だが、スタッフたちはクレームや炎上は全く気にしていないという。

ここ最近のバラエティーは、炎上によって番組内容を変えるケースも少なくない。なぜ『水曜日のダウンタウン』はクレームを気にしないのか?

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ネット人気に支えられている『水曜日のダウンタウン』 

「『水ダウ』は、当初から過激な企画が持ち味の番組です。スポンサーにも、あらかじめ過激な番組だと伝えてあるので、炎上してもCMが無くなる心配はない。なので、スタッフは批判を無視できる体制なんです」(他局の編成担当者) 

多数のクレームを受け、炎上しながらもTVerのお気に入り者数は660万人を超え、絶大な支持を集めている。TBSバラエティーの中でも特別待遇だという情報もある。 

「番組を立ち上げた藤井健太郎さんは、昨年7月にバラエティー制作の局長待遇に昇進している。TBSバラエティー班では別格の存在で、何をしても許される雰囲気だ。
『水曜日のダウンタウン』は、TVerで圧倒的な人気を誇り、若年層を対象にするコア視聴率も良い。
SNSユーザーが騒いだくらいでは、過激な内容は絶対に変えません。それどころか、炎上が宣伝になるくらいに考えているようです」(民放関係者) 

いわゆるBPO案件も多い『水曜日のダウンタウン』だが、ギャラクシー賞を複数回受賞するなど、テレビ放送に貢献してきた。 

また、昨年12月末には『名探偵津田』第3話のTVer再生数が、8日間で過去最高となる429万回を突破。さらに『水曜日のダウンタウン』の見逃し配信の累計再生数が、TVer史上初の2億回突破している。 

物議を醸す番組ではあるが、昨今のメディア戦略を語る上で欠かせない番組なのは間違いないだろう。