松坂監督&AIで最強チームを模索! 横浜DeNAリーグ制覇を狙う壮大な野望

 

南場オーナーは「第2の創業イヤー」と明言

DeNA本社の唯一の注文は「オフェンスコーチ(作戦コーチ)である靍岡賢二郎氏の続投」だという。

南場オーナーは今年2月、DeNA全社に’25年を第2の創業イヤーとし、「AI(人工知能)にオールインする」と発表した。

そのショーケースに位置付けるのがベイスターズ。他球団に先駆けてAIを使ったデータサイエンスを取り入れ、プログラマーや統計専門家を総動員してゲームアナリストチームを編成。独自の戦略を進めてきた。

「ユニホーム組で、そのメンバーに抜擢されたのが靍岡氏。AI大本営とベンチをつなげられる唯一の人物との判断です。ベイスターズは昨年、下克上をやってのけたように底力はある。そこにAIをオールインすれば、組織を組み替え、少人数で最強チームが作れるという南場オーナーの判断です」(DeNA関係者)

現在、NPBはタブレット(iPad)のベンチ持ち込みが禁止されているが、DH制の両リーグ採用とともにOKとなるのは時間の問題。そうなれば、DeNAの独壇場となる。

「松坂氏にコーチ経験がないのを心配する声もあるが、そんな固定観念がかえって邪魔になる。大事なのは監督、コーチの経験則ではなく生成AI。大輔チェンジの意図もそこにある」(同)

DeNA本社も球団スタッフも切に願うのが、南場オーナーの胴上げ。今度こそ、その日が来るのか⁉

「週刊実話」8月21・28日号より一部内容を変更