大の里&豊昇龍の“大豊時代”はもう無理? 安青錦との“大安時代”到来か

安治川部屋インスタグラムより
大盛況だった大相撲名古屋場所が終わって束の間。もう力士たちはおよそ1カ月に及ぶ夏巡業に出発した。

北陸、関東、東北、北海道などを回るファンとの交流の新目玉は、もちろん、名古屋場所で大混戦を制し、鮮やかに平幕優勝をやってのけた琴勝峰だ。

「まだあの劇的優勝の余韻は濃厚。8月1日にも出身地の千葉県柏市を表敬訪問し、大歓迎を受けました。
父親が同市内で営む居酒屋では、優勝記念として通常380円の鯛の刺身を100円で販売したら、用意した20人前がたった1時間で売り切れたそうです。
巡業で行く先々でも大モテ間違いなしですよ」(部屋関係者)

この琴勝峰とは違った意味で注目を浴びそうなのが、名古屋場所でまたもや金星を献上しまくった挙げ句に休場した横綱豊昇龍だ。

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豊昇龍と大の里の“大豊時代”到来かと思いきや

夏巡業は負傷した左足親指の回復具合をみて途中参加になるが、師匠の立浪親方(元小結旭豊)は「ファンや相撲協会に迷惑をかけているので、次こそ優勝争いができるように必ず万全で出させる」と確約しているだけに、どこまで自分を追い込めるか。

名古屋場所後に開かれた横綱審議委員会でも、やはり在位3場所で2度も休場した豊昇龍が俎上に上がり、大島理森委員長(元衆院議長)は「残念至極。横綱としての心技体の風格ある姿、結果を残せるように稽古に励んでほしい」と厳しく注文を付けている。

一方で、こんな冷ややかな声も。

「もともと、豊昇龍は抜群の成績ではないのに、10月にロンドン公演を控えていることなどもあって、強引に仕立て上げた横綱。
大島委員長は『大の里と共に大豊時代の到来だ』とはやし立てていたが、名古屋場所の無様な負け方を見ても明らかに力不足。
よほど根性を据えて稽古しないと、立ち直るのは無理。大豊時代なんて、とんでもない。
1年後あたりは、名古屋場所でおおいに株を上げたウクライナ出身の安青錦が横綱を狙える地位に昇格し、『大安(だいあん)時代』と呼ばれているかもしれないよ」(協会関係者)

大豊時代は、まぼろし~。

「週刊実話」8月21・28日合併号より