大阪・関西万博はやっぱり呪われてる? 来場者1000万人突破も告発、提訴、営業停止業者がゾロゾロ

吉村洋文大阪府知事 (C)週刊実話Web
開幕3カ月で一般来場者数が累計1000万人を突破するなど、盛り上がりを見せる大阪・関西万博だが、工事に関わった下請け業者から「工事代金が未払いになっている」との訴えが相次いでいる。

そんな中、海外パビリオンの建設現場で新たな不正が発覚した。

万博内の海外パビリオン「アンゴラ館」の工事費用が一部未払いとなっている問題で、内装工事を請け負った『一六八建設』(大阪市鶴見区)は7月28日、同社の経理担当だった男性が約1億2000万円を着服したとして、業務上横領容疑の告訴状を大阪府警に提出した。

府警は、内容を精査した上で受理するかどうか判断するという。

一六八建設によると、下請け業者に対する未払いは約1億円に上り、原因は経理担当者の横領だという。

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「一六八建設への貸付金を返してもらっただけ」と主張

告訴状などによると、昨年11月~今年5月、当時の経理担当者は26回にわたり、同社の口座から計約1億2200万円を、別の会社の口座に振り込み、横領したとしている。

この件に関して元経理担当の男性は「一六八建設への貸付金を返してもらっただけ」と主張しており、着服を否定しているが、資金の流れや通帳の記録から横領の疑いは強まっている。

7月31日には下請け業者2社が、この経理担当者などを相手取り、工事の未払い分約5800万円を支払うよう提訴するなど訴えが乱立する泥沼状態だ。

また、同社をめぐっては「アンゴラ館」の建設工事を無許可で請け負ったとして、大阪府が同22日、建設業法に基づき、8月6日から30日間の営業停止処分にしたと発表した。

同社の社長は「今年1月に許可申請を出す予定だったが、この申請も経理担当者に任せていて、結果的に出せていなかった」と弁明していた。

「週刊実話」8月21・28日合併号より