芸能

『さんま御殿』爆弾発言ぶちかまし!“炎上上等”のフリーアナウンサー・市野瀬瞳インタビュー

フリーアナウンサー・市野瀬瞳インタビュー~“炎上上等”の心意気 
フリーアナウンサー・市野瀬瞳 (C)週刊実話Web 

元中京テレビの局アナからフリーに転身した市野瀬瞳。

今年1月、『踊る!さんま御殿!!』(日本テレビ系)に初出演した際には、司会の明石家さんまに臆することなく爆弾発言を連発して世間の注目を浴びた。というか、自身のSNSにアンチコメントがたくさん集まり炎上してしまったという。ある種、新しいジャンルのフリー女子アナとも言える彼女に、〝炎上上等〟の心意気を聞いた。

――『さんま御殿』では、初登場でいきなり「夫と別居しています」とぶちかますなど、爆弾発言の連発でした。アンチコメントが凄かったそうですね?

市野瀬 もう、たくさんいただきました。「ただのワガママ女だ」とか。それでも私、「皆様からのアンチコメントがすごい! でも、ありがとうございます」って呟いたんです。

――昔から、そのキャラなんですか?

市野瀬 それが、全くそうではなかったんです。最初にアナウンサーとして入ったのが地元の新潟総合テレビで、そこではむしろ清楚でかわいいアイドルキャラでした。バラエティー番組もなかったため、自分の個性を出すなんてご法度のような職場だったんです。

――元から女子アナ志望?

市野瀬 いいえ。18歳まではクラシックバレエの教室を開いて先生になるのが夢でした。でも、ケガがきっかけでレッスンが嫌になり、方向転換したんです。大学に通いながら、スポットライトを浴びるのは嫌いじゃないな、発表会でお客さんに注目されて拍手をもらえるドキドキ感や緊張は快感だったなって。またその感覚を味わいたいと思い、アナウンサーを目指しました。在京のキー局を3社受けて、落ちたので地元のテレビ局を受けたんです。情報番組を担当させてもらった時は、ツインテールにオーバーオール。ピンクのリュックを背負って、すごくかわいいキャラだったんです。AKBみたいなフリフリ衣装も着ていたんですよ。

――まさにアイドル風のいでたち。モテましたか?

市野瀬 はい、モテました(笑)。息子の嫁にどうかというのもあったし、追っかけや出待ちの人も、ありがたいことにいました。上司が心配して、朝は親に車で送ってもらい、帰りはタクシーで強制送還でした。時々は運転手さんに口止めして飲み歩いてたんですけどね。お酒が大好きなので。

準地方局の中途採用募集を探しまくり

――キャラ変のきっかけが、まだ分かりません。

市野瀬 最初はバラエティー番組への憧れでした。当時は芸人さんやタレントさんを呼ぶような番組もなかったので、キー局の番組を見ていてアナウンサーが芸人さんらと同じ空間をすごしている姿に憧れました。決定的だったのは、入社3年目の頃。フジテレビのBS番組に呼んでもらったんです。『ウォーキングプラス絶景日本の温泉グルメ歩き~FNSイケメン&美人アナ大集合スペシャル~』という特番でした。芸人さんやタレントさんと一緒に女子アナ4人とイケメンアナ4人が箱根で旅をするのですが、私の役割は「次はこちらで~す」みたいな進行役だったんです。憧れが現実となり、こんな世界があるんだ、と興奮しましたね。バラエティーをやりたいという思いが強くなり、そこから準地方局の中途採用募集を探しまくりました。そこで見つけたのが中京テレビだったんです。

フリーアナウンサー・市野瀬瞳インタビュー~“炎上上等”の心意気  
フリーアナウンサー・市野瀬瞳インタビュー (C)週刊実話Web

とんとん拍子で面接は進み、ついに採用が決定。当時のアナウンス部長との顔合わせという運びになったという。面接ではバラエティーをやりたいとアピールはしていたが、まさかの好待遇が待ち受けていたのだ。

市野瀬 入社前ですよ。当時のアナウンス部長がいきなりこう言ったんです。「レギュラーが2つ決まった」って。1つは高田純次さんが司会をしているグルメバラエティー番組『PS』(当時)のアシスタント。もう1つは、その月に立ち上がる新番組『オードリーさん、ぜひ会ってほしい人がいるんです。』のアシスタントだよって。もう、心の中で「よっしゃー」ですよね。ただ、部長から「オードリーを知ってるか」と聞かれて「名前だけは」と答えざるを得なかったのは気まずかったんですけど…。そして入社式の日。番組のプロデューサーに「収録は2日後だよ。オードリーのこと知らないんだって?」と言われて正直に答えたところ、「絶対に勉強とかしないで。その、分かってない感じがいいんだから」と言われ、初収録の当日まで顔合わせさえなく、番組の中で「初めまして」とあいさつしたほどだったんです。

負けず嫌いなので1を聞かれると10答えちゃう

――いよいよ爆弾発言キャラの誕生ですね。

市野瀬 いきなりではありませんよ。最初は『マツコ&有吉の怒り新党』(テレビ朝日系)の夏目三久さんみたいな、花を添える程度の役割だったんです。何か発言を求められたら気の利いた一言を返す程度でいいと言われていたので…。ところが、間もなくして若林さんが「初キスいつ?」みたいなことを突然聞いてきて、なんのためらいもなく答えたところ、若林さんがどんどんエスカレートしてきて(笑)。私、負けず嫌いなので、1を聞かれると10答えちゃうんです。すると若林さんは20で応酬してきて、結果、私の暴走が目立っちゃいました。春日さんのお腹にパンチを入れて倒してしまったり、腕相撲でズルをしてまで勝とうとしたり。その都度SNS界隈がザワついてましたね。

私生活では中京テレビの社員と結婚。3歳の女の子の母でもある。現在は夫が単身赴任で東京に在住。それを「別居」と称したのだが、恋愛に関してもやはり暴走気味のところが…。

市野瀬 私、めちゃくちゃ嫉妬深いんですよ。好きな人や気になる人が他の女性と仲良く話しているだけでキーッとなっちゃう。結果、たどり着いたのがSNSチェック(笑)。彼のインスタやフェイスブックをチェックして、どういう人に「いいね」を押してるか、くまなくチェックしてました。独身時代の話ですけど。

――昨年の秋からYouTubeも始められましたね。

市野瀬 局アナ時代は禁止されていたので、フリーになったらやりたいと思っていたんです。

――視聴者からキャッチフレーズを募集したところ、「越後の大うつけ」とか「千年に1人の勘違い」など、ディスられてるというか、遊ばれてる感じでした。

市野瀬 そこがちょうどいい距離感というか、楽しいところだと思うんです。「足つぼやってください」とか「催眠術にかかってください」など、色んなリクエストもいただいてます。将来は、そんな視聴者さんと24時間オンライン飲み会ができたらいいなと思っているんです。「私はずーっと飲んでるから、いつでも参加してね」みたいな。楽しそうじゃないですか!?

市野瀬瞳◆いちのせひとみ 1984年12月25日生まれ。新潟県出身。横浜国立大学経済学部卒。新潟総合テレビ、中京テレビを経て昨年4月よりフリー。愛称はいっちー。『DRAMA QUEEN』(ZIP-FM)レギュラーなど。YouTubeチャンネル『newsいっちー』では毎週土曜日18時に最新動画をアップ中。

あわせて読みたい