【難読漢字よもやま話】「瑞典」なんて読む? 言葉にまつわる由来と豆知識


正解は「スウェーデン」
【語源と意味】
「瑞」は「めでたい」「吉兆」を意味する漢字で、中国の古典などでは吉報を知らせる瑞兆(ずいちょう)として使われます。
「典」は「規範」「法典」などを表し、秩序や制度をイメージさせる漢字です。

この二文字を組み合わせてスウェーデンを表す「瑞典」は、音の模写であると同時に、福祉国家として知られるスウェーデンの「平和と秩序」を象徴しているようにも感じられます。

【なぜこの漢字?】
19世紀から20世紀初頭の日本では、欧米の国名を漢字に当てはめる「当て字」のような形で国名表記が広まりました。

スウェーデンの現地名「Sverige(スヴェーリエ)」の「ス」と「テーン」の音に近い音を探しつつ、意味も縁起の良いものが選ばれました。「瑞典」という漢字は、清廉で文化的なイメージを与え、北欧らしい落ち着きと品格を表すにはぴったりの組み合わせです。