阪神独走で巨人が空中分解寸前! 捕手問題、若手出場機会、岡本和真の慰留交渉…

東京ドーム (C)週刊実話Web
オールスターが終了し、ペナントレースは7月26日から後半戦がスタート。その前日に巨人の阿部慎之助監督は、小林誠司の一軍登録を抹消した。

「同日から大城卓三が全体練習に合流しました。29日からの中日3連戦で戸郷翔征を先発させるので、そのための措置です」(スポーツ紙記者)

戸郷と大城のバッテリーは相性がいい。戸郷の復調のため、大城と小林の入れ替えは理に適ったものだが、同時にこんな声も聞かれた。

「赤星優志はどうなるんですかね。赤星は今シーズン6勝を挙げ、好調を維持していますが、それは小林のリードによるところも大きいんです」(関係者)

あちらを立てればこちらが立たず…。戸郷と赤星を天秤に掛けたわけではないだろうが、今の巨人は策を講じるために、何かを捨てながらの状態が続いているようだ。

【関連】「無理を押してでも大谷翔平と会うことを望んだ」リハビリ、親族の確執、野球への情熱…長嶋茂雄から受け取った矜持 ほか

岡本和真の慰留交渉も重要課題

「甲斐拓也を獲得し、一時期は甲斐以外の捕手のスタメンは考えられない状況でしたが、甲斐はセ・リーグとパ・リーグの違いに悩んでいるのか、攻守いずれも精彩を欠き、捕手は『日替わり』になってしまった。
また、2年目の泉口友汰がショートのレギュラーを掴みかけていますが、若手の起用法で言えば一発のあるリチャードを使うとなると、打撃がいい内野手の中山礼都を外野で起用しなければなりません。
さらに、ベテランの坂本勇人にも出場機会を与えなければならないので、若手野手の出場機会も少なくなっています」(前出・スポーツ紙記者)

若手は試合に出さなければ伸びない。かといって、これ以上負けが込んだら、藤川阪神の独走をさらに加速させてしまう。

若手よりも実績のあるベテランを頼る気持ちも分からなくはないが、こうした状況が続くと、選手は疑心暗鬼にもなってしまう。

「巨人は坂本、田中将大の進退を含め、大きな転換期を迎えたようです。また、岡本和真の代理人が強欲なスコット・ボラス氏であることも判明しました。
ボラス氏は7月2日(現地時間)、ドジャースタジアムを訪ね、記者団の前で『一塁手の需要はたくさんある』と言って、岡本をMLB球団に売り込んでいました」(同)

岡本までいなくなったら、チームは空中分解を免れないだろう。

ペナントレースはまだ終わっていないが、岡本の慰留交渉も始めなければならないようだ。

「週刊実話」8月14日号より