「入国の目的は?」トランプ政権下の移民排除主義を反映させた『入国審査』はコワ面白い衝撃作

“亀田父”と論争になっていた自分の写真が…

自分はつい、パソコンを覗き込んでしまい、えらく怒られました。

そこで見てしまったのは、ある写真。自分がボクシングの“亀田父”と論争になっていた頃、TVの演出の一環で着ていったヤクザっぽいシャツと、いつもは着けないネックレス姿。こともあろうにそんな写真が出ていて、「やくみつる」という偽名を使っているなと詰められる。

その頃は南米やアフリカなどの辺境地へ頻繁に観光に行っていたので、疑われたのはその資金源のようでした。

一介の漫画家風情が稼げているなんて想像もつかないようで、自分らは英語もおぼつかず、通訳も中国人で機能していない。本当に怖かったです。

この映画の2人は偽装結婚を疑われ、「性交の回数は?」などと聞かれていましたが、さすがにうちらはそれは聞かれませんでしたが(笑)。

映画よりさらに威圧的な詰問に晒された自分らは、完全にトラウマ。米国にはもう立ち寄りたくありません。なんて書いちゃうと、また、あのパソコンに「反米的」などと記録されてしまうかなぁ。

入国審査
監督・脚本:アレハンドロ・ロハス、フアン・セバスチャン・バスケス
出演:アルベルト・アンマン、ブルーナ・クッシ
配給:松竹
8月1日(金)新宿ピカデリー、ヒューマントラストシネマ有楽町、シネ・リーブル池袋ほか全国公開

「週刊実話」8月14日号より

やくみつる

漫画家。新聞・雑誌に数多くの連載を持つ他、TV等のコメンテーターとしてもマルチに活躍。