阪神と参政党の躍進で空前の“予祝ブーム”到来か 両者をつなぐ狂気の風習

阪神甲子園球場 (C)週刊実話Web
先日の参議院選挙で大躍進を遂げた参政党と、2位に9.5ゲーム差をつけてセ・リーグ首位を独走する阪神タイガース。ともに絶好調な両組織に、意外な共通点があることをご存知だろうか。

参政党は前回参院選直後の2022年8月、「国政政党誕生 予祝パーティー」なるイベントを行なった。

これは、当時まだ政治団体にすぎなかった参政党が国政政党になることを事前に祝うもの。神谷宗幣党首も、党のYouTubeでこの予祝パーティーの内容を語っている。

この「予祝」を先んじていたのが阪神だ。

2019年に就任した矢野燿大監督は、就任当初からこの「予祝」を打ち出し、キャンプ中に胴上げを行い、その様子を公式YouTubeにアップしていた。

しかし、阪神ホールディングスの株主総会で「予祝の胴上げ? そんな社会的常識のない監督に役員はちゃんと言ったのか」との質問が飛び出すなど、周囲からは厳しい視線が注がれることに。

また、結局は在任中に1度も優勝できず、この予祝も相まって“迷監督”として語り継がれることになってしまった。

とりわけ阪神ファンの間では今なお揶揄されているのだが、チームは現在首位を独走し、リーグ優勝はほぼ確実なものといってもいい。

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空前の“予祝ブーム”到来か!?

参政党もまた、反ワクチンやナチュラリスト路線を掲げる泡沫政党から一転、今回の選挙では比例獲得票数2位に。1位の国民民主党とも僅差という大躍進を果たした。 

特に6月の東京都議選以降は、急速に支持を拡大。これは、阪神が他球団を振り切って首位を独走するようになった時期とも被っている。 

いわばこの両組織は、片やプロ野球団、片や国政政党という全く別の組織でありながら、同じタイミングで予祝の効果を挙げていることになる。 

それこそオカルト的ではあるが、この成果が各所で喧伝されれば、予祝というゲン担ぎの風習が日本社会に根付いてもおかしくはない。 

日本は古来からスピリチュアルに傾倒した国家であり、皇室の行う祭事や六曜の概念など、ゲン担ぎが国民レベルで浸透している。 

参政党は賛否あれど注目を浴びているのは事実であり、躍進の背後に予祝があったことが知られれば、「合格祝い」ならぬ「合格予祝」や、「内定予祝」「結婚予祝」など、様々な分野で広まっていくことが考えられるだろう。 

近年、日本は合理性の波から様々なイベントが廃れているため、ブライダル業界やギフト産業にとっては新たなビジネスチャンスかもしれない。