松本智津夫元死刑囚の次男がアレフを主導、妻の自宅からは数千万円の現金

松本智津夫元死刑囚
オウム真理教の教祖・麻原彰晃こと松本智津夫元死刑囚の妻と、次男が暮らす埼玉県越谷市内の自宅マンションの一室から、現金数千万円が見つかったと報じられた。

4月中旬、埼玉県警が団体規制法違反の疑いで家宅捜索した際に発見されたとされ、事件関係者の間に衝撃が広がっている。

「オウム真理教は解散したが、後継団体主流派の『アレフ』など、3団体を公安調査庁は2000年の“観察処分”決定以降、立ち入り検査を行ってきた。
かつて麻原は次男を後継者の1人に指名しており、『アレフ』には次男を後継者に据える動きがあった。形式上、妻と次男は『アレフ』に所属していないとされていた。
しかし7月22日に公安調査庁は、次男が宗教指導者“グル”の2代目を自称し、組織運営を主導しているなどと認定した」(捜査関係者)

公安庁はアレフのほか、『山田らの集団』、『ひかりの輪』を団体規制法に基づく検査や監視などを続けている。

これまで3団体への検査は計600回実施しているが、松本元死刑囚の家族の住居を対象にしたのは異例とされる。

では、松本元死刑囚の妻の住居で見つかった現金数千万円の出所はどこか。

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地下鉄サリン事件から30年経過した現在

「アレフ側は一時、毎月40万円を松本の妻に提供していたことが分かっている。年間にすると、約500万円。実際には月40万円以上送金されているという情報もあります」(公安関係者)

もう一つ疑われているのは、アレフの資産隠しだ。

「アレフは信者数が約1200人前後とみられ、物品販売やセミナー実施などの事業も行っている。’19年に約13億円あった資産は、’24年は約4000万円に急減。
その間、地下鉄サリン事件被害者へ賠償金約10億2500万円の支払を命じる最高裁判決が’20年に確定しているが、支払いは滞っている。
最高裁判決後に資産が急激に減少したため、公安庁では賠償金の支払いを免れるための資産隠しが行われているのではと調査、監視を強めていた。
公安庁は妻もアレフの役職員で、次男を後見的に補佐する立場にあったことを明かしている」(同)

地下鉄サリン事件から30年。後遺症に苦しむ被害者はいまだに多い。

まだ事件は終わっていない。

「週刊実話」8月7日号より