自公ボロ負け後のポスト石破攻防戦 窮余の策は「亡国大連立」か

岸田文雄前首相は再登板に虎視眈々

先の自民党長老は「18日の石破・ベッセント会談は一方的に米国だけが得をする話し合いではなかったようだ。トランプ氏にすれば、石破政権は『ポチ』のようで扱いやすい。参院選で厳しい状況に追い込まれ、支持率も危険水域の20%を切る寸前の石破政権への手土産もあったという。石破首相は近々公表するはず」として、政権浮揚の起爆剤にしたい腹の内を読む。

一方、参院選敗北後のポスト石破を睨み再登板を狙っているとされるのが、岸田文雄前首相だ。

返り咲きの布石にも怠りはない。

昨年は「資産運用立国議員連盟」や「アジア・ゼロエミッション共同体議員連盟」を立ち上げている。また、岸田政権の後見人だった麻生氏、同政権末期は不仲がささやかれた前党幹事長の茂木敏充氏とも頻繁に意見交換するなど、動きを活発化させているのだ。

「岸田氏以外のポスト石破とされる有力候補は、保守派の高市早苗前経済安全保障担当相、備蓄米放出で株を上げ、知名度抜群の小泉進次郎農水相だ。
とはいえ、衆院で過半数割れの少数与党の“宿命”がネック。仮に次期自民党総裁選で誰が勝っても首相になれる保証はない。衆院で過半数を確保できなければ、首相に指名されないからです。
自民党総裁までで終わった河野洋平氏、谷垣禎一氏になりかねない。参院選で負けたからといって即、石破おろしを仕掛けにくい状況にあるのです」(自民党関係者)

では、野党各党はどう動くのか。