名物「ペペロン焼きそば」で酒が進む!! 新中野『真我』

分かりにくい外観と独特の内装ゆえ、最初は入りづらいかもしれない。勇気を出して扉を開けるべし。
看板メニューという言葉に弱い。店主から勧められると断れないという私の弱さもあるが、一押しを頼んでハズレがないのも事実だ。

駅前の細い路地にある『真我(しんが)』のそれは「ペペロン焼きそば」だ。
「ペペロン焼きそば」480円。3倍以上の量になるメガ盛り(1,500円)は飲み会にどうぞ。
麺は一般的な焼きそばのもので、イタリア料理のペペロンチーノのように、ニンニクとトウガラシを味のベースとしている。

方向性はなんとなく想像がつくが、注文してもしばらくやって来ない。見れば店主は鶏皮を弱火にかけ、じっくりと鶏油を作っている。これが味のベースになるのだろう。

ひと口食べて、そのうまさに飛び上がった。さっぱりかと思いきやこってりとしていて、うま味が口の中で爆発する。お代わりを頼む客がいるというのも納得である。

濃厚な味付けの「ペペ焼き」は少し冷めても、立派な酒のアテとして活躍する。これとビールがあれば何もいらないと思う。
3杯分入るメガジョッキ(1,000円。普通のビールは400円)がお得。酒のつぎ方にこだわるマスターが入れるビールは絶品。
だがマスターは勧め上手だから、うまそうなものを次々と出してくる。

これを受け入れると、次々にうまいものにありつける。 

つまみ3種盛り。それぞれ300円〜。
その結果いつも食い過ぎてしまう。お腹は重たくなり、財布は軽くなる。なんとも罪な店なのだ。
『真我』
東京都中野区中央4-4-1ハイムタカノ1F
090-9825-4244
営業時間:18時~翌2時
休み:日曜

「週刊実話」2025年2月13日号より
※情報は取材当時のものです

撮影・文/キンマサタカ

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