元女性アスリートが風俗転身する納得の理由 都内の店舗には五輪経験者も在籍

「競技中と同じくらいアドレナリンが出る」

A子さんは自身を「社会不適合者」と判断し「まともな会社では働けない」と風俗入りしたという。

「それまでお付き合いした人は3人。それも遊ばれたような感じだったので男性経験は乏しかったと思います」というA子さんは、皮肉にも風俗入りしたことで「性的に目覚めた」そうで「サービスしていると競技中と同じくらいアドレナリンが出る」と興奮気味に話してくれた。

2人目の元アスリート・B子さんは20代。選手時代の借金を返すために風俗入りしたという。

「現役時代は遠征費や練習場のレンタル料、専属コーチの指導料などで数百万円の借金を背負いました。もともと裕福な家庭ではなかったのに、娘の私に夢を託した両親が無理をしたんです。
よく考えれば、どんなに有名な選手になったところで返せるはずがなかったんですけどね。
両親が自己破産寸前まで追いつめられたのでやむなく風俗入りしたんですが、選手時代に色々な面でストイックな生活を送っていたせいか、今の仕事が楽しくてしょうがない。思い切り解放された気分です」

3人目のC子と4人目のD子は共にスカウトを経ての風俗入り。2人はプライべートでも交流があり、引退後に繁華街をぶらついていた時に声をかけられたという。

「風俗産業に興味があったし、体力にも自信があったのでやってみようという気になりました。性的な好奇心も満たせるし、今は天職だと思っているくらいです」(C子)

「単純にお金が欲しかったので始めました。引退後まったく注目されなくなったので、男性にちやほやされたいという気持ちも多少はありましたね。体型維持のためのトレーニングも復活させました。思っていたよりずっと楽しいです」(D子)

話を聞けば、意外にも全員が「水を得た魚」状態。「筋肉質で引き締まり、かつ柔軟性もある身体」や「礼儀正しく素直な接客」はお客にも好評だという。

取材・文/清水芽々

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清水芽々(しみず・めめ)

1965年生まれ。埼玉県出身。埼玉大学卒。17歳の時に「女子高生ライター」として執筆活動を始める。現在は「ノンフィクションライター」として、主に男女関係や家族間のトラブル、女性が抱える闇、高齢者問題などと向き合っている。『壮絶ルポ 狙われるシングルマザー』(週刊文春に掲載)など、多くのメディアに寄稿。著書に『有名進学塾もない片田舎で子どもを東大生に育てた母親のシンプルな日常』など。一男三女の母。