古巣や審判団にも苦言! 阪神・岡田前監督の的確過ぎる「ボヤき解説」が話題

阪神甲子園球場(C)週刊実話Web
今、関西方面で静かなブームとなっているのが、阪神前監督・岡田彰布氏の解説。古巣にも苦言を呈するだけではなく、相手チームのベンチワーク、時には審判団にも噛み付いている。

ボヤくような独特の口調、しかし、その内容は的確すぎるため、TV視聴者の心を鷲づかみにしているのだ。

“岡田節”が炸裂したのは、7月2日の阪神対巨人戦(甲子園)。同日のTG戦といえば、阪神・森下翔太の本塁突入アウトの判定が、リクエストでセーフに覆り、抗議した巨人・阿部慎之助監督が退場処分となった試合だ。

その退場が宣告された後、BS朝日の解説を務めていた岡田氏は「これは恥ずかしいこと!」とバッサリ。

実況アナウンサーは退場のことを言っているのかと思い、二岡智宏ヘッドコーチが監督代行することを伝えたが、岡田氏は「違う」と言わんばかりに、こう続けた。

「冷静さを失ったらダメなんよ。監督として一番恥ずかしいこと。バルドナードが…」

阿部監督は投手をバルドナードに交代させることを告げてから“抗議”に入った。

阪神ベンチ前では左バッターの糸原健斗が代打準備をしていた。岡田氏はこの流れを指して、「先に投手交代を告げたから、(糸原を)使わんで済んだやないか。(阿部)監督は冷静さを失っている」と、指摘したのだ。

冷静に駆け引きを観察

阿部監督が先に動いたため、阪神の藤川球児監督は右バッターで次打者の豊田寛をそのまま打席に立たせた。

巨人監督が退場となるのは実に51年ぶり。スタンドも興奮状態にあったが、岡田氏は冷静に「次の駆け引き」を見ていた。

「審判も(観客に)ちゃんと説明したほうがいい。分からんもん」

球場にも映し出された映像では、捕手のタッチが先なのか、森下が巧みに回り込んだのか、本当に分からなかった。岡田氏は観客がざわついたままでいるのは、「審判にも責任がある」と言わんばかりだった。

「交流戦で阪神が連敗していたときでした。東日本放送の楽天戦で解説を務めた岡田氏は、藤川監督の采配にもダメ出しをしていました」(在阪記者)

ノーアウトで出したランナーを進められず、無得点に終わると、「連敗していると、奇襲攻撃みたいのをしたがるんだけど、うまくいかんのよ~」と、首を傾げた。

これには虎ファンも納得。全国放送での岡田氏の解説を望むファンは多い。

「週刊実話」7月24日号より

【関連】ロッテ掛布“総監督”誕生か 背景にマリンスタジアムの「2034年問題」 ほか