フジテレビ問題の検証番組は逆効果? 他局からは失笑され社員も微妙な反応

フジテレビ (C)週刊実話Web
フジテレビが、中居正広氏と元女性アナウンサーが関連するトラブルを検証した番組『検証 フジテレビ問題~反省と再生・改革~』を7月6日に放送した。 

日本中を騒がせた騒動の検証番組として注目されたが、午前10時~11時45分の放送ということもあり、平均世帯視聴率は2.0%(ビデオリサーチ調べ/関東地区)とかなり低い数字となった。 

番組では、同局の清水賢治社長が約2分間にわたって謝罪コメントを発表。その後、港浩一元社長や大多亮元専務、元アナウンス室長、佐々木恭子アナウンサーなどがインタビューに答え、当時の状況を振り返る構成となった。 

また、同局社員もインタビューに答えて改革をアピールしたが、SNSを中心に批判的なコメントが多く書き込まれている。 

Xには「フジテレビの言い訳番組にしか見えません」という厳しい意見もあったが、他局のスタッフはどう見たのか? 

「週刊誌が報じてきたことを『事実でした』と検証しただけの内容。日枝(久)さん、港さん、大多さんを悪者にし、その場をしのごうという印象を受けました。
そもそも社の運命を左右する検証番組なら、GP帯に放送すべきだった。
番組の放送自体を知らない人も多く、視聴者よりもスポンサー向けに制作したという風に見られても仕方がないでしょう。失笑している他局のスタッフも少なくない」 

フジテレビ関係者「ガッカリした」 

番組の中では、港氏が開いていた若手女性社員を中心とした会合の存在や、大多氏が「女性アナウンサーは上質なキャバ嬢」と発言したことが証言されるなど、過度に両氏を悪者扱いする演出も見られた。

その一方、日枝氏に関しては、3回も取材を申し込んだが応じなかったとし、番組出演はなし。検証番組に関して、フジテレビの関係者から落胆の声があがっているという。

「そもそも、日枝さんが何も語らなかったことで、検証番組は失敗だと思います。港さん、大多さんに責任を押し付けても問題は解決しない。
それに、中居さんの問題に関わった元編成部長について、出演はおろかほとんど何も報じられていない。
フジの内部にいる人間としても、いろいろな研修会などがありますが、本質的な問題が何なのかわからなくて困惑している状況です。正直、検証番組を見てガッカリしたという感想ですね」

何のための検証として番組を放送したのかはわからないが、視聴者や関係者を含めて納得のいく内容でなかったことは間違いなさそうだ。

【関連】『鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎』地上波ノーカット放送に心配の声「ほんとに流して大丈夫?」 ほか