テレ東・田中瞳アナが民放トップに君臨する日 スター不在で水卜麻美アナ超え視野に

テレビ東京公式アナウンサーサイトより
かつてのブームが下火になり、フリーへの転身が増えた女子アナ界。日本テレビ・水卜麻美アナがトップを独走しているが、ここへ来てその立場を脅かす者が現れた。

それも、テレビ朝日でもTBSでもフジテレビでもなく、テレビ東京の田中瞳アナだ。

来たる7月20日の参議院選挙において、田中アナはテレ東の開票特番『選挙サテライト2025』のキャスターを務めると発表された。開票特番はその性格上、各局がエース級アナウンサーを充てることで知られる。

いわば、田中アナはテレ東の顔として抜擢されたわけで、局の高い期待がうかがえる。

彼女の期待値を示す起用は、この7月にもうひと番組ある。メインMC・国分太一の降板が決まった『テレ東音楽祭2025夏』だ。

「テレ東は国分の降板にあたり、代役MCを置かず、アシスタントの田中アナをMCにスライドさせた。
大物アーティストが集う長時間の生放送を1人仕切るわけですから、これは異例の判断と言っていい」(民放関係者)

田中アナの入社は2019年。同期には森香澄という強力な存在がいたが、早期退社したことで抜きん出る形となった。

出演番組は報道系が多いが、最もインパクトを残したのは、やはり『モヤモヤさまぁ~ず2』だろう。

「入社1年目からレギュラー出演していることや、人気番組という注目度もあり、田中アナの印象を最も形成するのはこの番組と言っていい。
時折さまぁ~ずにイジられ、可愛らしく恥じらうバラエティー向きなキャラが印象づけられています」(テレビ誌記者)

お酒好きな田中瞳アナに心配の声も

そんな『モヤさま』も6月いっぱいで卒業したが、理由についてテレ東の吉次弘志社長は、7月3日の定例会見で「『WBS』に月・金と出てもらっているので、ニュース番組に出るとなると、その辺りは仕事の兼ね合いをきちっとしないといけない」としている。この真意とは?

「田中アナを局のエース、しかもお堅いキャスターにしたいということです。バラエティーだと、どうしてもタレント的で軽んじられますから、硬派な看板アナにしたいのでしょう。
また、報道アナは寿命も長いため、局がそれだけ長期にわたって大事にしたい意向もうかがえます」(報道番組製作関係者)

現状、女子アナ界のトップといえる水卜アナは、『ZIP!』のMCこそ務めているものの、親しみやすいキャラでバラエティーのイメージが強い。

この穴を突くがごとく、テレ東は田中アナを『WBS』や開票特番、音楽特番で育て上げ、他社にない硬派アナの女王に君臨させる意向のようだ。

問題は、まだ20代の田中アナがこの重責に耐えられるかだ。すでに、心配な話もチラホラ…。

「自身でも公言していますが、田中アナは大の酒好き。1年目から日本酒・ワイン好きだと酒豪ぶりを明かし、昨年の衆院選の開票特番では、休日は日本酒におぼれていると暴露されました。
もしもこの先、世間から硬派なイメージを求められ、素とのギャップに悩めば、さらに酒量は増えること間違いなし。そこで酒乱トラブルや体調悪化などが起これば、エースどころか退社のおそれすらあるでしょう」(テレ東関係会社の知人)

水卜アナがバラエティーを主戦場に女子アナ界トップに君臨する中、報道から女王の座を攻めるのは理に適った戦法といえる。

女子アナ界全体が不調の中、ここで天下を獲れば長年の安泰も約束されたようなものだが、果たして。

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