「自民に入れるよりマシ」で都議選惨敗 参院選過半数割れでも石破首相続投か

「1人2万円もらっても焼け石に水」

自民が焦っているのは、ただ単に都議選結果が最悪だったからというだけではない。

都連幹部は「都議選で小泉進次郎農相に各地に応援に入ってもらったが、客寄せパンダにはなったものの、票には結びつかなかった。ここまで票につながらないとは思っていなかった」と肩を落とす。

自民が公約に掲げた国民一律2万円の給付金の評判がすこぶる悪いことも、参院選の不安材料だ。

自民内では4月、所得制限なしで3~5万円を給付する案があったが、世論の批判で立ち消えになった経緯がある。

それを再び持ち出したのは、野党からの「無策」批判に危機感があるためだが、「これまで給付金のおかげで選挙に勝てたり、政権浮揚につながった試しはない。物価高対策といっても1人2万円をもらったところで焼け石に水。自民は世論の感覚からズレています」(政治部デスク)

自民党を見る世間の目は、これまでにないほど厳しさを増しているのだ。

【自民党崩壊の予兆2】へ続く

「週刊実話」7月17日号より

【関連】石破政権、年貢の納め時か 参院選の切り札だったトランプ大統領の万博参加が幻に ほか