坂本花織、開業セレモニーで引退発表のワケ 次の目標はフィギュアで地元貢献か

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フィギュアスケート女子の坂本花織が6月20日、ミラノ・コルティナ五輪が行われる来季で現役を引退することを表明した。

2022年北京冬季五輪以降、折に触れて「最後」という言葉を口にしていたので驚きはなかったが、表明した場所が気になった。

場所は兵庫県神戸市に新設された通年型リンク「シスメックス神戸アイスキャンパス」。しかも、その開業セレモニーの会見中に発表されたのだ。

「20日の開業セレモニーでは、坂本のほかにもシスメックス所属の壷井達也、三原舞依、三宅咲綺らがエキシビションを披露しました」(スポーツ紙記者)

開業セレモニーと真逆の引退表明。お祝いムードに水を差しかねないところだが、関係者の話を総合すると“予定事項”だったという。

「坂本が神戸出身なのは有名ですが、新設されたこのリンクに至近する小・中学校の卒業生です。坂本は、リンクのネーミングライツ権を取得したシスメックス社の所属です」(関係者)

坂本花織は指導者へ転身か

引退後のフィギュアスケーターはアイスショーに転向する場合も多い。過去には浅田真央、羽生結弦、宇野昌磨、本田真凛らがそうだったが、坂本は「指導者」を希望しているという。

「このスケートリンクは坂本が各方面に働き掛けて実現しました。企業の社長や行政にも手紙を送り、話を聞いてくれる人がいれば、直接会って通年型スケートリンクの運営についても提案をしてきました」(同)

新設されたリンクは国際規格の広さを満たしており、世界大会の会場となることも可能だ。

また、地元アイスホッケーチーム『スターズ神戸』の拠点となることも決まっている。

坂本が提案してきた運営プランには、自身が指導者となってこのリンクを盛り上げていく話も含まれていたのではないか。

「スケートリンクは維持費が嵩むもの。閉場に追い込まれたところもたくさんあります」(同)

次回の全日本選手権まで5カ月、冬季五輪まであと7カ月しかない。大舞台に強い坂本の“ファイナルカウントダウン”が始まった。

「週刊実話」7月17日号より

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