豊昇龍へ「大の里に負けるな」の叱咤激励 横綱昇進2場所で金星献上すでに5個

相撲のぼり (C)週刊実話Web
大相撲名古屋場所(7月13日初日、IGアリーナ)まで、あと1週間。注目は記録づくめのスピードで駆け上がってきた新横綱大の里だが、もう1人の横綱、豊昇龍からも目が離せない。

何しろ、豊昇龍は先輩横綱としてのプライドと存在感が懸かっているのだから。

6月22日、都内のホテルで半年遅れの豊昇龍の横綱昇進披露パーティーが開かれた。

出席者は八角理事長、大の里、歌手の小林幸子ら1100人。石破首相からもビデオメッセージが届くなど大いに盛り上がったが、出席者の口から異口同音に飛び交ったのは「大の里に負けるな」という叱咤激励の言葉だった。

確かに、横綱になって以降の豊昇龍は大の里に食われっ放し。先場所も、序盤で早々と2連敗し、後半追い上げて12勝はしたものの、優勝争いにはまったく絡めなかった。

豊昇龍の金星献上ペースは150個超

「その2連敗とも金星ですからね。横綱になってまだ2場所ですが、早くも金星献上は5個。協会は金星1個につき、4万円の報奨金を出していますから、毎場所、20万円ずつの支出を強いられることになります。
過去には北の湖が53個もの金星を与えていますが、これは横綱在位63場所で作った記録。豊昇龍のペースでは150個超。この先、どうなることやらと協会首脳は戦々恐々としていますよ」(協会関係者)

先場所千秋楽、豊昇龍は全勝優勝を目指す大の里を上手ひねりで破り、「あそこで勝てば、横綱の責任を果たせるかな、と思っていた。全勝を止めてうれしかった」と笑顔で語ったが、これしきのことでは大の里人気に対抗できない。

「人気浮揚策と好感度をアップさせるには、テレビやラジオに出演するのが一番。6月末にはテレビ朝日系の『朝だ!生です旅サラダ』にゲスト出演しましたし、今月にはニッポン放送などのラジオにも出る予定になっています。以前の豊昇龍では考えられないことです」(大相撲担当記者)

もちろん、一番の“決まり手”は「名古屋場所優勝」であることを豊昇龍も重々承知していると思うが…。

「週刊実話」7月17日号より

【関連】白鵬の新会社設立で“犬猿の仲”元照ノ富士と土俵外バトル ほか