呪われた大阪・関西万博が絶賛開催中 工事費未払い、水のトラブル…不祥事もパビリオン化

吉村洋文大阪府知事 (C)週刊実話Web
大阪・関西万博は開幕前から当初の建設費予算倍増、前売り券の販売不振など多難だったが、6月29日(開幕78日目)に来場者数は1000万人を突破し順調だ。

しかし、安心してばかりもいられない。今度はパビリオン工事費の未払い問題を巡り訴訟沙汰になるなど、新たなトラブルが続発しているのだ。

「6月中旬、アンゴラ、マルタ、中国の各パビリオンの建設に関わった業者らが、工事代金未払いを記者会見で訴えました」(在阪ライター)

まず中国館。

「電気工事を請け負った2次下請けのA社が、1次下請けの建設会社に支払いを求めたところ、『元請けからの支払いがない』。
A社にすれば設計変更がたびたび起き、その都度現場は四苦八苦し、やっと開幕に間に合わせた。追加工事が認められないとなれば、未払いは約3700万円になるそうです」(同)

噴水にはレジオネラ菌も発生

マルタ館は約1億2000万円、アンゴラ館は4300万円の建設工事費が未払いだという。

「未払いのトラブルは、元請け業者と下請け業者の間で起きています。
マルタ館の未払いは下請け業者が元請け会社を提訴していますが、万博を運営する日本国際博覧会協会などは基本、“個別の民間同士の契約トラブル”としている。
国を挙げての国際イベントに民間業者は連日深夜の作業で頑張った。その結果が未払い。道義的に“民間のトラブル”で切り捨てていいのか」(経営アナリスト)同万博では“水のトラブル”も起きている。

「広さ3ヘクタールの『ウォータープラザ』は約300基の噴水が設置され、光と映像での水上ショーが人気だった。
それが水質検査の結果、基準値の最大20倍のレジオネラ属菌が検出され、水上ショーは中止に。
再開の具体的な見通しは立っていない。他にも、会場内で蚊に似た羽虫・ユスリカの大量飛来や東ゲートの大混雑など、さまざまな問題があります」(在阪テレビ局制作スタッフ)

開幕前から「呪われている」と揶揄された大阪・関西万博。果たして、10月13日の閉幕を無事に迎えることができるのか。

「週刊実話」7月17日号より

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